『世直しバラエティー カンゴロンゴ』
『世直しバラエティー カンゴロンゴ』は、
2008年から
2009年にかけてNHK総合テレビで放送された
バラエティ番組です。この番組は、「世直しおじさん」として知られるカンゴロンゴが漢籍を参考にした教えを用いて、現代のさまざまな悩みに対処するミニドラマを主体として展開されました。番組は斬新なコンセプトを持ち、特にセットとして使われたラーメン屋の二階に「世直し相談所」を設け、そこを拠点にストーリーが進みます。
カンゴロンゴは、毎回3つの「お言葉」を紹介します。最初の2つは自由なトークの中で教授が説明し、最後の「お言葉」はミニドラマの中でカンゴロンゴとその娘によって、巻物から発表されます。演出として、カンゴロンゴが相談者に対して優しく諭す場合は、コンパクトなカプセルを直接渡す形式も採られました。また、カプセルがロープウェイを利用して相談者に届く仕掛けもユニークです。
内容とコーナー
この番組のもう一つの魅力は、カン・ゴローの四字熟語な生活というコーナーです。アニメーション形式で進行し、カン・ゴローが日常生活の中で体験した出来事から、四字熟語の意味を楽しく学ぶことができます。このコーナーは番組のまとめ的な役割も果たしており、四字熟語の理解を深める教材ともなっています。特にテレビシリーズの第17回では、「大器晩成」や「呉越同舟」などの四字熟語を紹介しました。
主要キャスト
この番組には、
平幹二朗がカンゴロンゴ役、夏川純が彼の娘・純役を務めました。他にも、
ダンディ坂野や
有吉弘行、村中玲子など多彩な出演者が揃えられ、番組を盛り上げました。また、
明治大学の教授である加藤徹が番組の監修を担当し、知識の深さも感じさせる要素となっていました。
主題歌とスタッフ
主題歌『カンゴロンゴ〜Do the Light Thing』は、ラップ形式で「
論語」の一節をもじった内容が特徴で、ダースレイダーが担当しました。このように、音楽やビジュアルにおいても質の高い演出が施されており、視聴者を飽きさせることなく引き込む工夫が凝らされています。
番組は、パイロット版から始まり、最終的には全17回の放送が行われ、その独自のスタイルとテーマが視聴者に愛されました。カンゴロンゴを通して、古典的な教えを現代的な文脈で新たに解釈する試みは、高い評価を受け、視聴者に貴重な学びを提供しました。