両郡橋 (新潟市)

両郡橋は、新潟県新潟市南区清水と西蒲区六分を結び、中ノ口川に架かる県道9号長岡栃尾巻線に位置する橋長108mの桁橋です。

概要

形式: 鋼3径間連続非合成8主鈑桁橋
道路規格: 第3種第3級
設計速度: 50km/h
斜角: 72度
活荷重: B活荷重
橋長: 108.000m
支間割: (32.850m + 41.000m + 32.850m)
幅員:
総幅員: 18.300m
有効幅員: 17.500m
車道: 10.500m
歩道: 両側3.500m
線形: 直線（平面線形）・−2.5% - 4.0%（縦断線形）・2.0%（横断線形）
総鋼重: 419t
床版: 鉄筋コンクリート
施工: トピー鉄構
架設工法: 手延べ送出し工法・横取り工法

かつての中蒲原郡と西蒲原郡の境界に位置していたことが橋名の由来です。現橋梁は、8主桁のうち2主桁を手延べ送出し、残りの6主桁は2主桁をセットにして縦送り後、横取りによって設置するという特殊な工法で架設されました。また、その優れた照明技術が評価され、2009年に照明学会東北支部より照明技術賞を受賞しています。

歴史

両郡橋の歴史は古く、初代の橋は1890年に木橋として架けられました。その長さは111m、幅は5.4mでした。この初代橋は、左岸側の名士であった山田平太郎によって架橋されたという伝承があります。右岸の分家に娘を嫁がせる際に架橋されたという逸話も残っています。

1934年10月には、2代目の橋が開通しました。これは橋長101m、幅員5.5mの鋼下路曲弦単純トラス橋2連からなる永久橋でした。

2代目の橋は、供用開始から60年が経過し、老朽化が進み、幅員も狭小であったため、交通の支障となっていました。また、活荷重がTL-14規格であり、車両総重量4tの規制がされていたことも問題でした。そのため、1994年から新潟県によって架替事業が進められました。2007年4月1日に新潟市が政令指定都市に指定されたことに伴い、事業は新潟県から新潟市に引き継がれました。そして、2009年3月29日に現在の橋が開通しました。

関連項目

両郡橋 (曖昧さ回避)

外部リンク

* 新潟市土木部西部地域土木事務所 - 橋梁管理者

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