並松町 (堺市)

並松町（なみまつちょう）

並松町は大阪府堺市堺区にある単独町名で、丁名を有しない町です。住居表示は未実施であるため、地域の歴史や特徴に注目されることが多い地区となっています。

地理

並松町は堺区の北端に位置し、大和川を挟んで大阪市住之江区と接しています。町域は紀州街道沿いにあり、大和橋から土居川の埋立区間に架かる北之橋跡まで広がっています。東側には七道東町、南側には北半町東、北半町西、西側には七道西町があり、それぞれの町と接しています。

河川

この町の名を冠する大和川は、地域の生活と文化に重要な役割を果たしてきました。大和橋はこの町の代表的な渡し場のひとつであり、地域の人々にとっても身近な存在です。

歴史

並松町の起源は、摂津国住吉郡七道村の一部であり、当初は堺市街を取り囲む環濠の外に位置していました。文政年間に並松町として堺市街に編入され、その名は寛永年間に街道に松の木が植えられたことに由来しています。このころから「並松」や「松中」との通称で知られるようになりました。

堺市街への編入により七道村の南部は東西に分断されてしまい、明治4年には摂泉国境の変更がありました。南側の地域は和泉国大鳥郡に転属しましたが、1887年にはこの分断問題を解消するための編入が呼びかけられましたが、実現には至りませんでした。1889年には町村制の施行により、大鳥郡七道村は向井村の大字七道となり、1894年にようやく堺市に編入されました。

世帯数と人口

2024年（令和6年）3月31日現在では、並松町の世帯数や人口の詳細が記録されています。国勢調査を基にした人口の変遷や世帯数も、地域の実情を知る手がかりとなります。

学区

並松町に居住する児童が通う市立の小中学校の学区も設定されており、地域の教育に関する情報も重要です。

事業所と経済

2021年の経済センサス調査に基づく事業所数や従業員数のデータは、地域の経済活動を知るための重要な指標となっています。これにより、並松町の商業環境や雇用の状況も明らかになります。

施設

並松町にはいくつかの歴史的施設があります。特に、風間寺は地域の歴史に深く関わっており、元和の町割において地割奉行を担当した風間六右衛門にゆかりがあります。このような歴史的背景は、町の文化を豊かにしています。

郵便番号

並松町の郵便番号は591-0912で、集配局は堺金岡郵便局が担当しています。地域住民にとって、この郵便局は日常生活に不可欠な存在です。

このように、並松町は歴史的・地理的な特性を持ちながら、地域の生活や経済に密接に関連した町として存在しています。

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