中之上靖文

中之上 靖文 (なかのうえ やすふみ)

基本情報

中之上靖文は、1986年6月14日生まれの日本の男性プロレスラーで、本名は中上靖文です。大阪府箕面市に生まれ、血液型はA型です。彼は大日本プロレスに所属しており、その実力と情熱で多くのファンを魅了しています。

経歴

アニマル浜口ジムでの修行を経て、2008年1月27日に行われた武藤塾の新人オーディションに合格し、プロレスラーとしての第一歩を踏み出しました。この時、武藤敬司は新人選手たちに対して物足りなさを感じながらも、未来のスターを育てたいという意気込みを語っていました。同じオーディションには、後にDRAGON GATEで早くデビューした近野剣心もいたことが興味深いです。

彼は2008年4月に全日本プロレスに入門し、厳しい練習に耐えながら成長していきましたが、その中で同期の仲間たちが次々と辞めていく中で孤独な戦いを強いられました。しかし、その3か月後には大相撲出身の浜亮太が入門し、圧倒的な存在感で注目を集めていました。中之上はデビューを目指して地道な努力を続けることとなります。

2010年1月2日、彼は近藤修司を相手にプロデビューを果たしますが、その年はなかなか勝利に恵まれず、連敗が続きました。デビューから1年9か月後にようやく自身の名前でのデビュー戦を果たしたものの、状況は厳しく、後輩の曹駿に敗れることもあったのです。しかし、その困難を乗り越えることで彼の精神的な強さは育まれていきました。台湾での興行では、師匠の西村修とのタッグでアジアタッグ王座次期挑戦者決定トーナメントに出場します。

2011年には、大日本プロレスから参戦した関本大介と岡林裕二との試合に抜擢され、多くのファンの期待が寄せられましたが、自身の力不足を痛感し悔し涙を流す場面もありました。しかし、5月15日の後楽園ホールでの大会では、真田とともに初のプロ勝利を飾ることに成功しましたが、その勝利が未勝利扱いになる不運に見舞われました。その後も連敗が続きましたが、自らの技術を磨き続けた結果、2012年9月にはGAORA TVチャンピオンシップで初めての自力勝利を収めました。

2013年に入ると、彼はラスト・レボリューションに加入し、全日本プロレスを退団。その後、WRESTLE-1に参加し、さらなる経験を積みます。2016年にはWRESTLE-1を退団し、大日本プロレスを中心に活動し続けます。2017年には大日本プロレスに正式入団し、2021年1月には第18代BJW認定世界ストロングヘビー級王座を獲得しました。彼のタイトル履歴には、WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ、UWA世界6人タッグ王座、大日本プロレスの複数のタイトルが含まれています。

得意技

中之上の得意技にはさまざまな種類があり、特にエルボーを駆使した攻撃は特徴的です。中でもコーナーへの串刺し背面エルボーは、独自の動きで相手を翻弄する力強い技です。また、ナックアウェイやダイビングエルボードロップ、横入り式エビ固めがあり、どれも相手に与えるインパクトは大きいです。さらに、彼は学生時代には野球に打ち込み、その経験がレスリングにも活きています。

人物

中之上は学生時代には野球に情熱を注いでおり「強打のファースト」として名を馳せていました。アニマル浜口ジムでのトレーニング中には、多くの先輩達とともに技術を磨く機会を持ちました。彼はWRESTLE-1の旗揚げ戦から髪型やコスチュームを一新し、その新たなスタイルが多くのファンに受け入れられています。

エピソード

彼は攻撃スタイルが変化し続ける中で、時折自信のない表情を見せることもありましたが、それでも前向きに努力を続ける姿勢は多くのファンに励ましを与えています。元々は大学生の中でも特異な存在だった彼ですが、今や多くのタイトルを歴任し、プロレス界での地位を確立しました。

これからも中之上靖文が進化し続ける姿を、多くのファンが見守っています。

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