中井信夫

中井信夫

中井信夫（なかい のぶお、1908年5月31日 - 2004年12月13日）は、日本の政治家であり、薬剤師でした。元大阪府議会議員（自由民主党所属）であり、大阪府議会議長も務めました。また、薬剤師として大和屋薬局の代表社員でもありました。

経歴

大阪府出身。1929年（昭和4年）に大阪薬学専門学校（現在の大阪大学大学院薬学研究科・薬学部）を卒業。同年、堺市で薬局を開業し、地域医療に貢献しました。その後、堺薬剤師会長、堺市議会議員を経て、1947年（昭和22年）に大阪府議会議員選挙で初当選を果たし、以後連続6回の当選を重ねました。

1964年（昭和39年）には大阪府議会議長に就任。翌1965年（昭和40年）には、全国都道府県議会議長会の会長に就任しました。この全国都道府県議会議長会の会長職は、1949年に設置されて以来、東京都議会議長が代々その座を務めていましたが、1965年に発生した東京都議会黒い霧事件により、当時の現職会長であった小山貞雄東京都議会議長が逮捕されたため、小山は会長を辞任。その後任として、大阪府議会議長であった中井信夫が会長に選出され、東京都議会議長以外では初の会長就任となりました。中井は翌年まで会長を務め、地方自治の発展に尽力しました。

1971年（昭和46年）には、堺市長選挙に立候補するため、長年務めた大阪府議会議員を辞職しました。市長選挙には、元社会党府議の和田貞夫、元民社党府議の土師半六も立候補し、激しい選挙戦が繰り広げられました。しかし、中井の得票数は3万票余りにとどまり、結果として土師半六に敗れました。2004年に96歳で生涯を閉じました。

人物

中井信夫は、薬剤師としての専門知識と、長年の政治経験を活かし、大阪府の医療福祉の向上に貢献しました。また、全国都道府県議会議長会会長として、地方自治の振興にも尽力しました。温厚な人柄で、多くの人々に慕われたと言われています。

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第24版 下』人事興信所、1968年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3044858。
[大阪府]]議会史編さん委員会編『大阪府議会史 第7編』大阪府議会、1995年。[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9673745。
* [大阪府]]議会史編さん委員会編『大阪府議会史 第8編』大阪府議会、1998年。[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9673765。

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