中台運動公園

千葉県成田市に位置する中台運動公園（なかだいうんどうこうえん）は、市が運営する広大な総合運動施設です。市中心部からほど近い利便性の高い場所にあり、多岐にわたるスポーツ施設を備えています。

歴史と概要

公園の整備計画は1968年に都市計画決定され、1973年に開場しました。開場と同時に中台球場も供用が始まり、同年秋に開催された国民体育大会「若潮国体」の会場としても重要な役割を果たしました。その後も施設の拡充が進められ、1983年には陸上競技場、1984年には成田市体育館、1988年には相撲場がそれぞれ完成しています。成田駅からは徒歩約10分とアクセスが良く、道路網にも恵まれているため、全国規模の大会が開催されることも珍しくありません。

スポーツ利用に留まらず、多様な用途で利用されている点も特徴です。2002年に日本と韓国で共催されたFIFAワールドカップ™️開催時には、ナイジェリア代表やドイツ代表の公式練習会場として利用されました。また、テレビ番組のロケ地としても知られ、特に「アメトーーク！」や「ロンドンハーツ」といったテレビ朝日系列のバラエティ番組における体力測定や運動能力を競う企画で度々使用されています。

施設

園内には、様々なスポーツに対応した施設が整備されています。

陸上競技場: 日本陸上競技連盟の第2種公認を受けた本格的な施設で、ナイター設備も完備しています。日本女子サッカーリーグ（なでしこリーグ）に所属するジェフユナイテッド市原・千葉レディースのホームゲーム会場としても利用されています。
野球場: ナイター設備がありますが、硬式野球には対応していません。
体育館: 屋内の総合運動施設で、卓球室、トレーニング室、柔道場、剣道場、弓道場といった多様な設備を備えています。会議室も併設されています。
球技場: 多目的に利用できるグラウンドです。
テニスコート: 全天候型で、ナイター照明も設置されています。
プール: 全天候型の施設です。
* 相撲場: 相撲の稽古や大会に利用されます。

これらの施設名は、後述の命名権導入により一時的に変更された時期がありました。

命名権の導入

中台運動公園では、過去に二度にわたり命名権（ネーミングライツ）が導入されています。

初回は2009年 4月1日からで、地元の楽器・音響機器販売会社であるサウンドハウス社が取得しました。契約期間は5年間、年間700万円での契約でした。これにより、公園全体の呼称は「サウンドハウス・スポーツセンター」に変更され、公園内の各施設にも個別の愛称が付けられました（球技場とテニスコートを除く）。しかし、契約期間中の2010年、市の発行した市民向けイベントのパンフレットにおいて、施設名の表記が契約内容（命名権名称のみを使用すべきところを、正式名称である中台運動公園と併記したこと）に反するとの指摘がサウンドハウス社側からあり、同社からの申し入れによって契約は残りの期間を待たず、2011年3月31日をもって解除されました。これに伴い、同年4月1日からは再び「中台運動公園」の正式名称に戻されています。

二度目の命名権導入は2022年 10月1日からです。成田市内に本社を置く住宅建設会社のハウジング重兵衛社が新たな命名権者となりました。この契約は2032年9月30日までの10年間です。公園全体の愛称は「重兵衛スポーツフィールド中台」となり、各施設名もこの愛称を冠する形に変更されました。契約開始から約1年間は、正式名称である「中台運動公園」との併記も行われることとされました。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、JR成田駅または京成成田駅からそれぞれ徒歩約10分～15分程度でアクセス可能です。また、千葉交通バスを利用し「運動公園」「成田職業安定所前」「体育館入口」などの停留所で下車後、すぐの場所にあります。自動車を利用する場合は、東関東自動車道の成田ICからアクセスできます。

成田ニュータウンの一角に位置し、成田市内にある他の運動公園、例えば高校野球の地区予選会場にもなる成田市営大谷津球場を含む大谷津運動公園などと共に、市民のスポーツ振興に寄与する重要な拠点となっています。

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