サウンドハウス株式会社
株式
会社サウンドハウス(
英語表記: Sound House Inc.)は、
千葉県成田市に本社を構える
通信販売を主体とした
企業です。主に業務用音響機器、
楽器、そして
舞台照明機器の輸出入および販売を手がけており、この分野における日本国内の主要な
通信販売事業者のひとつとして知られています。社外では「音家(おとや)」の通称でも呼ばれています。
概要
同社の事業の中心は
通信販売であり、売上の約7割を占めています。国内外の様々な
ブランドを取り扱い、JBLや
AKGといった著名な音響機器メーカーをはじめとする多数の製品について、国内正規輸入代理店を務めています。また、自社独自のプライベート
ブランドも展開しており、音響機器向けのClassic Pro(クラシック・プロ)、
楽器および関連アクセサリーのPLAYTECH(プレイテック)、
舞台照明機材のSTAGE EVOLUTION(ステージ・エボリューション)などがあります。これらの
ブランド製品は、主に外部メーカーからの
OEM(相手先
ブランドによる生産)供給を受けていると考えられています。
企業の組織としては、株式
会社ハウスホールディングスを持株
会社としており、関連
会社には印刷業を手がける株式
会社プレスハウスや、温浴施設「大和の湯」を運営する株式
会社フィットネスハウスなどが存在します。
沿革
サウンドハウスは、
1993年2月に中島尚彦氏によって創業され、翌
1994年に設立されました。事業拡大に伴い、物流体制の強化を進め、
2009年1月には
千葉県成田市に東日本向けの物流拠点を、
2013年1月には
徳島県小松島市に西日本向けの物流拠点をそれぞれ設置しました。
組織再編も行われ、
2017年には物流業務を担っていたロジハウスと、ソフトウェア開発部門であったネットハウスという関連
会社2社を吸収合併しています。地域貢献活動にも力を入れており、2021年には
徳島県小松島市のミリカホールの
命名権を取得し、同年
4月16日より「サウンドハウスホール」の愛称が使用されるようになりました。さらに、
2022年には
宮城県牡鹿郡女川町にある
女川町立女川中学校の旧校舎を買い取りました。この旧校舎は、新たな物流拠点としての活用が見込まれるだけでなく、将来的には地域の子どもたちに音楽を教える無料音楽教室としても利用される構想があります。創業者の中島氏は、この取り組みを通じて「女川を音楽の街にしたい」との思いを表明しています。
主な出来事
過去には、いくつかの notable events が発生しています。
個人情報流出事件(2008年):
2008年4月3日、中国からのSQLインジェクション攻撃により、合計で約9万7千人分に及ぶ顧客の個人情報が流出したことを公表しました。この中には、約2万7千人分の
クレジットカード情報も含まれていました。情報流出の事実発覚後、同社と加盟店契約を結んでいたJCBとの間で、情報公開のタイミングを巡る見解の相違が生じ、結果としてJCBから一方的に加盟店契約を解除される事態に至りました。その後、同社はセキュリティ体制の強化に努め、PCI DSS認証を取得するなどした上で、
2015年9月1日には
Visaおよび
マスターカードとの間で
クレジットカード決済に関する新たな契約を締結し、決済サービスを再開しました。なお、JCBとは
2022年6月1日に再び契約を結んでいます。
成田市との命名権契約解除(2011年):
2009年、
成田市の中台運動公園の
命名権を取得し、「サウンドハウス・スポーツセンター」として5年間3500万円で契約を結びました。しかし、
2010年11月に開催されたイベントのパンフレットにおいて、
命名権上の名称だけでなく施設の正式名称も併記したことが、契約違反に当たると
成田市から指摘されました。これを受けて、契約期間が3年残っていたにも関わらず、
2010年度末をもって契約を途中解除する結果となりました。
*
楽天市場からの撤退(2014年):
2014年11月、楽天市場が決済方法の一つである銀行振込の振込先を
楽天銀行の口座に一本化する方針を示したことに対し、同社は「楽天が自社グループの利益のみを追求し、出店者に対して一方的な行為を行っている」として強く反発しました。そして、この方針への批判を理由に、同年
11月19日をもって楽天市場から撤退することを表明しました。
その他
近年では、プロモーションの一環として、公認VTuber「天ノ譜ステラ」を起用した活動も行っています。このVTuberは、かつて同社のウェブサイトでマスコットキャラクターとして使用されていた「サウンドハウスお姉さん」の衣装をモチーフとしたデザインであり、2023年4月に
YouTubeチャンネルを開設し活動を開始しました。ただし、VTuberのチャンネル運営自体には、同社が直接的に関与しているわけではないとされています。
(参考文献:入力情報に基づき作成)