中国中車大連機車車輛

中国中車大連機車車輛有限公司

中国中車大連機車車輛有限公司（CRRC Dalian Locomotive and Rolling Stock Co., Ltd.）は、中華人民共和国遼寧省大連市に位置する企業で、鉄道および軌道車両の設計と生産を行っています。元々は1899年に東清鉄道沙河口工場として誕生し、その後さまざまな名称変更を経て、現在の社名となりました。企業は長い歴史の中で数回の組織再編を経験し、現在は中国中車グループの一員として運営されています。

沿革

企業の歴史は1905年に南満州鉄道に所属することから始まり、1914年には初の蒸気機関車の製造に成功しました。1934年から1944年には日本の川崎車輛と共同で特急列車「あじあ」の機関車と専用客車を製作しました。このように、企業は地域や国の鉄道の発展に寄与してきました。戦後、1945年にはソ連に接収された後、中国側に返還され、1949年に名称が大連機車車輛厰に変更されました。

1958年には鉄道部機車車輛製造局の管轄下に置かれ、その後1986年には中国鉄路機車車輛工業総公司に改組され、1995年にはISO 9001およびISO 9002を取得しました。その後、2000年には国有企業の分割化に伴い、中国北方機車車輛工業集団公司の傘下となりました。2002年には大連機車車輛有限公司に名称変更し、さらにISO 14000も取得。

2008年に中国北車と大連市との間で、大型の新機関車工場の建設契約が結ばれ、2009年に新工場の定礎式が行われました。2015年6月には、南北車両の合併により、中車大連機車車輛に改称し、同年5月には大連地下鉄2号線が開通し、当社が製造した車両が運用されています。

主な事業

中国中車大連機車車輛有限公司は、主に鉄道および軌道車両の新造を行っています。製造する車両の中には、蒸気機関車やディーゼル機関車、電気機関車が含まれ、多様な技術とデザインを活かした製品が展開されています。具体的な製品には、満鉄パシニ型蒸気機関車や、中国国鉄の前進型蒸気機関車（QJ）などがあります。

さらに、地下鉄車両の製造や、海外向けのディーゼル機関車の製造にも注力しています。これらの技術や実績は、企業が長年培ってきた知識と経験の賜物です。

研究開発

大連機車車輛の敷地内には、研究開発部門として北車・大連機車研究所が設置されています。基礎研究は大連交通大学とも連携して行い、次世代の鉄道車両の開発に向けた努力を続けています。新技術の導入や製品性能向上に向けた取り組みは、鉄道業界において重要な役割を果たしています。

このように、歴史と最新の技術が融合した企業は、今後も鉄道業界の進展に寄与し続けることでしょう。

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