中国中鉄

中国中鉄股份有限公司（China Railway Group Limited）

中国中鉄股份有限公司は、中国鉄路工程総公司（CRECG）を親会社とする、中華人民共和国の国有企業です。香港証券取引所と上海証券取引所に上場している公開会社であり、中国におけるインフラ建設を担う重要な役割を果たしています。

概要

中国企業国有資産法の規定に基づき、国有資本控股公司として位置づけられています。持株会社制を採用し、傘下の企業を通じて、交通インフラの建設、設計、技術コンサルティング、建設用重機・鉄道軌道用品の製造、不動産開発など、多岐にわたる事業を展開しています。

建設業界の専門誌ENRによる「2017 Top 250 Global Contractors」では、総収益で世界第2位にランクインしており、国際的にも高い評価を受けています。海外事業に特化した「2017 Top 250 International Contractors」でも、第21位にランクインしています。

沿革

1950年3月：親会社である中国鉄路工程総公司の起源となる中央人民政府鉄道部工程総局および設計総局が設立。
1989年7月：鉄道部基本建設総局が廃止され、鉄道部直轄の建設会社として中国鉄路工程総公司が創設。
2000年9月：中国鉄路工程総公司の政企分離が実行。
2007年9月：中国鉄路工程総公司が単独発起人となり、中国中鉄股份有限公司を設立。
2007年12月：上海証券取引所と香港証券取引所に上場。
2008年3月：国務院改革により、交通部が交通運輸部に、建設部が都市農村建設部に改組。
2013年3月：国務院改革により鉄道部が廃止され、新たに交通運輸部が管理する国家鉄路局が設立。

主な事業

インフラ建設事業: 鉄道、高速道路、都市交通（地下鉄、ライトレールなど）の建設。
調査、設計、コンサルティング事業: 建設プロジェクトに関する調査、設計、コンサルティング。
製造事業: 建設用重機、鉄道関連構築物（橋桁架設専用機械、シールドマシン、分岐器、鋼製橋梁など）の製造。
不動産開発事業: 各種不動産の開発。
その他の事業: 上記以外の事業。

主な関係会社

中国中鉄股份有限公司は、多数の全額出資子会社と非全額出資関連会社を抱えています。

全額出資子会社

中鉄一局集団有限公司
中鉄二局集団有限公司
中鉄三局集団有限公司
中鉄四局集団有限公司
中鉄五局集団有限公司
中鉄六局集団有限公司
中鉄七局集団有限公司
中鉄十局集団有限公司
中鉄大橋局集団有限公司
中鉄電気化局集団有限公司
中鉄建工集団有限公司
中鉄隧道集団有限公司
中鉄国際集団有限公司
中鉄二院工程集団有限責任公司
中鉄山橋集団有限公司
中鉄置業集団有限公司
中鉄資源集団有限公司
中鉄交通投資集団有限公司
中鉄信託有限責任公司
中鉄財務有限責任公司

非全額出資関連会社

中鉄高新工業股份有限公司
雲南富硯高速公路有限公司
広西岑興高速公路発展有限公司
中国中鉄香港投資有限公司

財務状況

2016年の収益合計は632,856百万元であり、親会社である中国鉄路工程総公司の収益合計の98.2%を占めています。

まとめ

中国中鉄股份有限公司は、中国のインフラ建設を支える重要な企業であり、その事業規模と技術力は世界的に高く評価されています。今後も、国内外のインフラ整備に貢献していくことが期待されます。

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