中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典

中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念行事

2015年、中国は日中戦争（中国人民抗日戦争）および第二次世界大戦における中国戦線の勝利から70年を迎えるにあたり、一連の記念行事を開催しました。この行事は、過去の歴史を振り返り、平和の重要性を再認識する機会となりました。

閲兵式

2015年 9月3日、北京の天安門広場では、中華人民共和国建国以来15回目となる大規模な閲兵式（軍事パレード）が実施されました。過去の閲兵式は、建国記念日である国慶節に合わせて行われていましたが、今回は初めて国慶節以外の時期に開催され、抗日戦争と第二次世界大戦の勝利を記念する特別な意味合いを持ちました。

式典には、習近平国家主席をはじめとする中国の指導者たちが参列し、さらに、ロシアのプーチン大統領や韓国の朴槿恵大統領など、多くの外国首脳や代表者が参加しました。特に、習近平主席の右隣にプーチン大統領、その隣に朴槿恵大統領が並んだことは、国際関係における中国の地位の変化を象徴する出来事として注目されました。また、北朝鮮からは崔竜海書記が派遣されましたが、席は端に近い位置であり、韓国メディアは、過去の金日成と毛沢東の並びと比較し、中韓関係と中朝関係の変化を指摘しました。さらに、朴槿恵大統領は、パレード後に中国政府が改修した大韓民国上海臨時政府庁舎の再開館式にも出席しました。

習近平主席は、前任の党総書記である江沢民や胡錦濤ら党の元老たちと共に並び、過去の指導者たちと同じ人民服を着用することで、体制の連続性をアピールしました。

主な出席者

この記念行事には、中国の指導層に加え、多数の国家元首、政府高官、国際機関の代表が出席しました。

- 中国の指導部: 習近平国家主席、李克強首相、張徳江全国人民代表大会常務委員長など、党と政府の主要メンバーが参加しました。
- 元中央政治局常務委員: 江沢民、胡錦濤などの元指導者も参列しました。
- 国家元首: ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カンボジア、チェコ、エジプト、カザフスタン、韓国、ロシアなど、多数の国家元首が参加しました。
- 高位指導者: エチオピア首相、アルゼンチン副大統領、キューバ国家評議会第一副議長など、各国政府の要人が出席しました。
- 高位政府代表: オーストラリア、ブラジル、フランス、インド、イタリアなど、各国政府の代表が派遣されました。
- 国際/地域組織等の代表: 国連事務総長、ユネスコ事務局長、WHO事務局長など、国際機関の代表が参加しました。
- 元政府要人: ドイツのシュレーダー元首相、イギリスのブレア元首相など、各国の元首脳も個人資格で出席しました。

また、香港特別行政区行政長官、マカオ特別行政区行政長官、台湾関係者なども参加しました。元日本国首相の村山富市も招待されましたが、体調不良のため欠席しました。

行進参加国

閲兵式には、アフガニスタン、ベラルーシ、キューバ、エジプト、カザフスタン、ロシアなど17カ国の軍隊が参加しました。これらの国々は、第二次世界大戦における連合国や中国と友好関係を持つ国々であり、平和と協力の象徴として行進に加わりました。

その他の行事

記念行事の一環として、中国大使館がレセプションを開催し、また、中国系の団体が座談会を開催しました。

この一連の行事は、中国が過去の歴史を尊重し、平和と国際協力へのコミットメントを示す重要な機会となりました。各国の首脳や代表者が集まり、歴史を振り返りながら、未来への協力を誓い合う場となりました。

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