中国空軍航空博物館

中国空軍博物館

中国空軍博物館は、中華人民共和国の歴史や航空技術を知ることができる展示スペースとして、多くの来訪者に親しまれています。この博物館は北京市の郊外に位置し、訪問者は中国人民解放軍空軍が運用していた軍用機と中国民航が廃止した旅客機を見ることができます。

開館の背景

1989年11月11日に開館したこの博物館は、人民空軍成立から40周年を記念して設立されました。場所はかつての空軍基地であり、その内部には中ソ紛争の影響が色濃く残る巨大な地下格納庫が再利用されています。設立当初は外国人の訪問が制限されていたものの、現在では国際的な観光スポットとなっています。

展示品

博物館内には、200機以上の航空機（総保有380機）が展示されています。多くはソビエト連邦から供与された機体で、イリューシン、ラヴォーチキン、ミグの戦闘機が目を引きます。また、特筆すべきはソ連のTu-4を基にした空警1号や、エジプトから譲渡されたMiG-23です。これらの機体は、日本から最も近い場所で見ることができる資料の数々であり、多くの航空ファンが集まる理由となっています。

展示品には旧日本軍の航空機も含まれており、中国国民党軍が使用していた戦闘機や、九九式双発軽爆撃機、九八式直接協同偵察機などが見られます。また、CIAのU-2偵察機やD-21無人偵察機の残骸も収蔵されており、歴史的にも貴重な遺品となっています。さらに、毛沢東主席専用の旅客機も一般公開されており、興味深い観覧ポイントです。

展示館には比較的新しいJ-10やJ-11の戦闘機が展示されており、これらの機体は空対空ミサイルを装備した状態で見ることが可能です。合計で展示されている航空機や火器のコレクションは、訪れる人々に航空歴史の深みを提供しています。

博物館の基本情報

博物館は北京市昌平区小湯山鎮に所在し、開館時間は午前8時から午後4時までとなっています。入場料は無料ですが、一部の有料展示のために5元から20元の料金が必要です。

交通アクセス

博物館へのアクセスは便利で、地下鉄5号線の天通苑北駅から643路線のバスに乗車することができます。この場合、約30〜40分ほどの所要時間で、バス料金は1.5元です。バスを下車した後は、約15〜20分の徒歩で博物館へと向かうことが必要です。もし徒歩が難しい場合は、周辺に待機しているバイクタクシーを利用することもできます。また、地下鉄昌平線の沙河高教園駅からはタクシーで約10分の場所です。

博物館訪問は、歴史や航空に興味のある方にとって、ぜひ行っておきたいスポットと言えるでしょう。

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