中国郵政航空

中国郵政航空（China Postal Airlines）は、中国郵政グループが運営する貨物航空会社です。正式名称は中国郵政航空責任公司で、略称は中郵航または郵航です。IATA航空会社コードはCF、ICAO航空会社コードはCYZ、コールサインはCHINA POST、中国語コールサインは郵政です。

概要

その名称が示すように、中国郵政航空は郵便物や郵便小包の輸送を主な目的としています。1997年に中国の郵便事業を担う中国国家郵電局（現在の中国郵政）によって設立されました。中国国内（香港・マカオを含む）だけでなく、海外にも貨物便を運航しており、日本の成田国際空港や関西国際空港にも定期便が就航しています。

EC取扱量の増加への対応

近年、電子商取引（EC）の需要が国内外で急増しており、中国郵政航空もその対応に力を入れています。2018年9月の規制緩和以降、中国の航空会社による対日航空路線数が大幅に増加し、2019年10月には韓国を抜いて首位になりました。EC需要に対応するため、義烏市にEC物流特区を建設し、欧州へは鉄道貨物列車「義新欧」を運行しています。また、重点国や地域間には航空貨物路線を開設しており、2019年8月20日には義烏 - 関西国際空港間に週5便の国際貨物路線が就航しました。

中国政府も国際物流の推進に力を入れており、2020年には20万人以上の新規雇用を生み出す国際物流推進政策を策定しています。国際競争力を高めるため、貨物出入国インフラの整備や官民でのネットワーク化、航空輸送能力の拡大を推進しています。2019年の統計では、郵便取扱総額は1兆6千億元（約25兆5千億円）、宅配取扱個数は630億個、売上高は7450億元（約11兆8千億円）に達し、いずれも前年比で大幅な伸びを示しています。国内EC小売業は8兆元（約124兆円）の規模に達しており、2020年も取り扱い総量の増加が見込まれ、宅配貨物取扱総量は740億個に達すると予測されています。

沿革

• - 1994年：中国郵政航空が成立。
• - 1996年11月25日：中国貨運郵政航空有限責任公司が設立。
• - 1997年2月27日：初フライトを実施。
• - 2002年：組織再編により、中国国家郵政局が51％、中国南方航空が49％出資する会社となる。
• - 2004年8月18日：航空便による「オールナイト輸送」（全夜航）を開始。
• - 2006年7月18日：天津濱海国際空港をハブ空港の一つとする。
• - 2006年7月28日：民航総局華北管理局から国際運航の許可を取得。
• - 2006年8月3日：初の国際線である北京-ソウル（仁川）線が就航。
• - 2006年12月19日：第2の国際線である上海（浦東）-大阪（関西）線が就航。
• - 2008年9月：中国南方航空の保有株式を中国国家郵政局が買戻し、郵政局が全株式を保有。
• - 2015年12月15日：ボーイング757-200Fを7機、ボーイング737-800BCFを10機発注。同社史上最大の発注となる。

新型肺炎への対応

（新型肺炎への対応に関する情報が提供されていないため、割愛します）

使用機材

2019年9月現在、中国郵政航空の機材は以下の通りです。

（機材に関する詳細なリストは、原文で提供されていないため、割愛します）

脚注

（脚注は原文に含まれていないため、割愛します）

関連項目

• - 越境EC

外部リンク

• - 中国郵政航空有限責任公司
• - China Postal Airlines Fleet Detail
• - 中国郵政航空機の画像

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