中央広播電視総台

中央広播電視総台（CMG）

中央広播電視総台（China Media Group、略称：中央広電総台、CMG）は、中華人民共和国の国営放送局です。2018年3月21日に、中国中央電視台（CCTV）、中国国際電視台（CGTN）、中央人民広播電台（CNR）、中国国際広播電台（CRI）が統合して設立されました。CMGは、国務院直属の事業体であり、中国共産党中央宣伝部の指導下で運営されています。

歴史

CMGの歴史は、各構成組織の歴史に遡ることができます。

中央人民広播電台（CNR）: 1940年に中国共産党が陝甘寧辺区延安で設立した「延安新華放送局」が前身です。1941年には外国語放送を開始し、1949年12月5日に「中央人民広播電台」と改称されました。これは、中華人民共和国の国家放送局としての始まりでした。1978年には、対外放送部門が分離して中国国際広播電台（CRI）となりました。
中国中央電視台（CCTV）: 1958年に「北京電視台」として設立され、1978年に「中国中央電視台」と改称されました。2016年末には、CCTV傘下の中国国際電視台（CGTN）が放送を開始しました。CCTVは、CNRやCRIとともに「中央三台」と呼ばれ、国家新聞出版広電総局の管理下にありました。

2018年、中国共産党中央は「党と国家機構の改革深化方案」を発表し、中央三台を統合して「中央広播電視総台」を設立しました。これにより、CMGは国務院直属の機関となり、対外的な統一呼称を「中国之声」としました。初代の台長兼党組書記には、中国中央電視台台長の慎海雄が就任しました。CMGは、設立後、アジア地域最大級、ひいては世界でも有数の放送局となりました。

2018年4月19日には、CMGの除幕式が行われ、本部が中央電視台彩色電視中心に設置されました。旧CCTV、CNR、CRIの本社ビルは、それぞれCMGの光華路弁公区、復興門弁公区、魯谷弁公区と名称変更されました。

CMG設立後、マルチメディア融合の動きが加速し、CNRのアナウンサーが初めて『新聞聯播』のニュースを担当するなど、番組制作の全過程が一体化されています。

2019年6月には、CMG新聞中心とCMG総編室が相次いで設立され、ニュース番組の記録・再生一体化が実現しました。

2019年8月28日には、設立後初の新放送「粤港澳大湾区之声」が開始され、同時にインターバル・シグナルが発表されました。これにより、設立から約1年半の間存在しなかった独自のインターバル・シグナルが設けられました。

組織

CMGは、複数の内部組織、直属の事業単位、グループ企業で構成されています。幹部には、党と政府の要人が任命されています。

内部組織

CMGの内部組織は、放送番組の制作、報道、技術開発、管理など、多岐にわたる業務を遂行しています。

直属の事業単位

CMGには、放送関連の様々な事業を行う直属の事業単位があります。

グループ企業

CMGは、メディア関連の複数のグループ企業を傘下に抱えています。

幹部

CMGの幹部は、中国共産党中央委員会や国務院によって任命されます。

関連情報

中国共産党中央宣伝部
中華人民共和国国務院
中国中央電視台（CCTV）
中央人民広播電台（CNR）
中国国際広播電台（CRI）
新華社
中国新聞社

外部リンク

中央広播電視総台公式サイト （中国語）

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