中央発條

中央発條株式会社：自動車用ばね製造のリーディングカンパニー

中央発條株式会社は、愛知県名古屋市に本社を置く、自動車用ばねを製造する大手メーカーです。1925年の創業以来、長年にわたる経験と技術力によって、自動車業界において重要な役割を担ってきました。トヨタ自動車系列企業として、同社への部品供給を主要事業としていますが、近年は自動車以外の分野への進出も積極的に行い、事業領域の拡大を図っています。

強固な基盤と多角的な事業展開

中央発條株式会社は、国内に複数の工場を擁し、安定した生産体制を確立しています。本社工場のある名古屋市緑区に加え、碧南市、みよし市、豊田市にも工場を展開。さらに、技術センターをみよし市に設置し、技術開発にも力を入れています。海外にも拠点を持ち、グローバルな展開も進めています。インドネシアにはP.T.チュウハツ・インドネシアを設立し、海外市場への進出を強化しています。

同社は、高品質な製品を提供することに重点を置いており、その品質管理体制は高い評価を得ています。1997年には『車輌用エンジンバルブスプリング及びニットメッシュ製品の設計・開発及び製造』においてISO9001の認証を取得、その後も様々な製品や事業部門でISO9001認証を取得し、品質管理の徹底を図っています。2000年にはQS9000の認証も取得し、自動車業界の高い品質基準をクリアしています。また、環境への配慮も重視しており、藤岡工場ではISO14001の認証を取得しています。

自社ブランド『CHUHATSU PLUS』によるアフターマーケットへの進出

中央発條株式会社は、長年培ってきた技術力を活かし、2012年には自社ブランド『CHUHATSU PLUS』を立ち上げました。ローダウンスプリングや車高アップスプリングといった、カスタマイズ市場向けの製品を展開することで、アフターマーケットへの進出を積極的に行っています。このブランドは、SPK株式会社が販売元となっており、幅広いユーザー層に製品を提供しています。

歴史と成長

中央発條株式会社の歴史は長く、1925年に中央スプリング製作所として創業、その後、航空機用ばねの製造を開始するなど、時代の変化に合わせて事業を展開してきました。1936年には中央発條株式会社に商号変更、1961年には名古屋証券取引所第2部に上場、1985年には東京証券取引所第2部に上場を果たしています。1986年には東証・名証各1部に上場し、更なる成長を遂げてきました。2023年には東京証券取引所の市場区分がスタンダード市場に変更されました。

企業文化と社会貢献

中央発條株式会社は、従業員の育成にも力を入れており、社内には陸上競技部と野球部があり、スポーツを通じた社員の親睦と社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。特に陸上競技部は、ニューイヤー駅伝への出場回数が多く、高い競技レベルを誇っています。

まとめ

中央発條株式会社は、長い歴史と高い技術力を誇る自動車用ばねメーカーです。トヨタ自動車系列企業としての基盤を活かしながら、自社ブランド『CHUHATSU PLUS』によるアフターマーケットへの進出や、海外展開など、積極的な事業展開を行っています。高い品質管理体制と、社員の育成、社会貢献活動にも力を入れている同社は、今後も自動車業界において重要な役割を担っていくでしょう。

もう一度検索