中央社会保障推進協議会

中央社会保障推進協議会の概要

中央社会保障推進協議会は、一般には社保協または中央社保協との略称で知られ、1958年に設立された社会保障制度の改善と拡充を目指す団体です。現在の事務局長は山口一秀氏です。団体は、戦後の社会的な問題に対応するため、さまざまな組織によって構成されており、特に反自民党色が強い特徴があります。主な構成団体には、日本労働組合総評議会（総評）、全日本民主医療機関連合会（民医連）、日本社会党、そして日本共産党などが含まれています。

設立の背景

中央社会保障推進協議会は、1958年9月5日に結成されました。設立当初から、戦争や失業に反対する運動を展開し、社会保障の拡充に努めてきました。結成以来、団体はたびたび社会保障制度の改善に関する運動を展開し、特に1960年代に行われた朝日訴訟や小児麻痺から子どもを守る運動、1970年代の老人医療無料化運動などに力を入れました。また、高齢者医療費の無償化制度の導入を訴える活動にも取り組んできました。

主な活動

中央社会保障推進協議会は、医療、年金、福祉、介護など多岐にわたる分野の改善運動を推進しています。特に、70歳以上の高齢者への医療費無償化を求める活動が注目されています。この運動は、社会的な公平さを追求するもので、多くの支持を集めています。団体は、医療を受ける権利を守るために、継続的に政策提言を行い、国や地方自治体に対して強く働きかけています。

機関誌の発行

社会保障推進協議会は、機関誌『社会保障』を発行しており、これは偶数月の10日にあけび書房から刊行されています。この機関誌は、会の活動や社会保障に関するニュース、意見などが掲載されています。

加盟団体と支部

中央社会保障推進協議会には、多くの加盟団体と支部が存在します。全都道府県に支部があり、市区町村に基づく地域社保協も250以上が結成されています。各地域での活動を通じて、地域住民の声を反映させ、全国的な社会保障制度の改善へとつなげています。

結び

中央社会保障推進協議会は、社会保障制度の整備を通じて、誰もが安心できる社会を実現するための重要な役割を果たしています。今後も、さまざまな取り組みを通じて、制度の改善と拡充を目指し続けるでしょう。

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