中山一郎 (日本軽金属)

中山一郎（なかやま いちろう）は、1907年7月3日に生まれ、1995年6月11日に亡くなった日本の技術者、実業家です。

人物・経歴

千葉県千葉市出身の中山は、1930年に東京工業大学窯業学科を卒業後、1933年には同大学の応用化学科も卒業しました。その後、1944年に日本軽金属に入社し、技術者としてのキャリアをスタートさせます。

1961年には日本軽金属の取締役に昇格、その後も常務取締役、取締役副社長と順調に昇進を重ね、1967年にはついに取締役社長に就任しました。日本軽金属の経営トップとして、その手腕を遺憾なく発揮し、会社の発展に大きく貢献しました。また、1967年には日本ゼオンの監査役にも就任しています。

1968年には、その功績が認められ藍綬褒章を受章しました。1970年にはアルミニウム資源開発を設立し、同社の取締役社長に就任、同年には沖縄アルミニウムも設立し、こちらも取締役社長に就任しました。このことからも、中山がアルミニウム産業の発展に尽力していたことが伺えます。1974年には北海道経済連合会の設立発起人にも名を連ねました。

1975年には日本軽金属の取締役相談役に退きましたが、その後も電気化学協会の会長に就任するなど、各界で活躍を続けました。1979年には日本軽金属の相談役に退き、勲二等旭日重光章を受章しました。1985年には軽金属学会特別名誉会員に選出され、1986年からは蔵前工業会の理事長を務めました。その他にも、軽金属製錬会会長、軽金属学会会長、日本アルミニウム連盟会長など、数々の要職を歴任しています。

1995年6月11日、肺炎のため亡くなりましたが、その生涯は日本の軽金属産業の発展に大きく貢献した功績として、後世に語り継がれることでしょう。

中山一郎は、技術者、実業家としての卓越した能力に加え、各界の要職を歴任したことから、その幅広い見識と人望の厚さが伺えます。日本の軽金属産業の発展に大きく貢献した、偉大な人物であると言えるでしょう。

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