中山書房佛書林の概要
中山書房佛書林(なかやましょぼうぶっしょりん)は、1952年に設立された仏教書専門の書店で、
東京都文京区湯島に店舗を構えていました。最近では渋谷区恵比寿に移転し、オンラインでの販売へとシフトしています。最初は
山喜房仏書林での修業を経た中山晴夫によって独立し、以来数十年にわたり仏教に関する書籍を広く提供してきました。
主な刊行物
この書店では多数の仏教関連書籍が見られ、その中でも特に著名な刊行物には以下があります。
- - 『唯識三十頌要講』(増補改訂、太田久紀著、1994年): 唯識学派の哲学的内容を詳しく解説した書籍です。
- - 『知恵のこころ - 上座仏教入門 - 釈迦の教えその真理と実践』(アルボムッレ・スマナサーラ・鈴木一生共著、1995年): 上座仏教の教えについて理解を深めるための入門書です。
- - 『成唯識論要講』 1-4(太田久紀著、1999年-): 成唯識論に関する詳細な解説が含まれています。
- - 『宗教の風光 - 余語翠巖老師遺稿集』(2000年): 仏教思想家余語翠巖が残した貴重な遺稿を集めたものです。
また、季刊誌の『仏教の生活』や不定期発行の『原始仏教』など、定期刊行物もあり、仏教に関する最新の情報や学問的な考察が提供されています。
近年の変遷
2020年に中山書房は大法輪閣に吸収され、同時に恵比寿南へと移転し、販売形態をネット中心に変更しました。この動きは、従来の店舗営業からのお客様の利便性を考慮した結果であり、より多くの人々に仏教関連書籍を提供するための手段とされています。
新しい形態での運営が始まって以降も、専門的な書籍の発刊と販売を継続し、仏教に興味を持つ多くの人々に貢献しています。
立地とアクセス
現在の所在地は
東京都渋谷区恵比寿南2-16-6で、アクセスも良好です。多くの人々が訪れやすい環境に位置し、オンラインだけでなく対面でのサービスも継続しています。
参考文献・外部リンク
中山書房の活動や書籍情報については、以下のような資料やリンクが参考になります。
- - 『中外日報社』の「土曜インタビュー>仏教書店の移ろい」: 仏教書店の歴史や背景を知る一助となります。
- - 中山書房の公式ウェブサイト: 書籍や新着情報が掲載されています。
- - 外部リンク: 公式に運営されている仏教書専門書店・中山書房仏書林のサイトでも最新の情報が入手できます。
中山書房佛書林は、仏教書の知識を深めたい人々にとって貴重な資源であり続けることでしょう。