中山紗希

中山紗希（なかやま さき）氏は、日本海テレビに所属するアナウンサー、記者、そして防災士である。1994年8月22日、鳥取県鳥取市に生まれ、この地で育った。鳥取市立国府東小学校、国府中学校、鳥取県立鳥取東高等学校理数科を経て、鳥取大学を卒業。アナウンス技術は関西アナウンススクールで培った。

学生時代から地域や社会との関わりを深く持っていた。高校在学中の2012年には鳥取県議会の「平成24年度高校生議会」に参加し、議会活動を体験。また、生徒会長を務めるなどリーダーシップを発揮し、鳥取県が主催するアメリカ・バーモント州への青少年交流事業にも参加し、国際交流の経験を積んだ。母校である鳥取東高校では、創立90周年記念式典で生徒代表として挨拶を務め、その10年後には100周年の記念誌にも寄稿するなど、深い愛着を示している。大学時代には、鳥取の夏の風物詩である「鳥取しゃんしゃん祭」のPRを担う「第19代鳥取しゃんしゃん鈴の音大使」として活動（2017年6月2日～2018年8月13日）、地域の魅力発信に貢献した。

大学卒業後、2018年から4年間にわたりNHK鳥取放送局で契約キャスターを務め、地域に根差した取材・報道に携わった。2022年4月、日本海テレビに入社。入社初日には夕方のニュース番組『ニュースevery日本海』で民放デビューを果たし、わずか3ヶ月後には同番組のキャスターに抜擢されるなど、即戦力として期待された。

日本海テレビでは、アナウンサーとしてニュースや情報番組のキャスターを務める傍ら、報道記者としても活躍。特に司法・警察分野を担当し、事件や事故などの現場取材も行う。現在は平日夕方のニュース番組『One』で月曜から水曜のメインキャスターを担当。その他、『しまね家の回覧板ほっと』ではナレーターや主人公「さき」の声を担当し、『イチスペ!』では防災関連の企画やドキュメンタリーのナレーションなども担当している。また、日本テレビ系の全国ネット番組『ZIP!』のコーナーに出演したり、定時ニュースのローカル枠、さらには『情報ライブミヤネ屋』や『真相報道 バンキシャ!』のローカルパートで鳥取・島根の最新ニュースを伝える役割も担っている。選挙特番『zero選挙 鳥取・島根』ではMCを務めるなど、その活躍の場は多岐にわたる。

アナウンサーと記者を兼務する強みを活かし、多くの現場で取材・中継を行っている。2023年には台風7号による鳥取県内の被災地（佐治川周辺）や、鳥取県大山町で発生した殺人事件の現場から中継を行い、その様子は全国ニュースでも放送された。特に、2024年1月に発生した能登半島地震では、NNN取材団の一員として石川県内に派遣され、輪島市や七尾市（和倉温泉）、金沢市、内灘町などで被災状況や復旧への動きを精力的に取材・中継。この活動は、日本テレビ系の全国ニュースや、現地のテレビ金沢のローカルニュース番組でも放送された。

専門性と社会貢献にも積極的に取り組む。2022年11月18日には防災士の資格を取得。災害報道や日頃からの防災啓発活動に専門知識を活かしている。また、「とっとりSDGsシーズン2022」では日本海テレビSDGsアンバサダーを務めるなど、持続可能な開発目標の推進にも貢献している。大学時代に取得した小学校教諭一種免許状と幼稚園教諭一種免許状も持ち合わせるなど、教育分野にも関心を持つ多角的な一面を持つ。

キャリアには共通点も存在する。同じく日本海テレビでアナウンサーを務める小林沙貴氏は、中山氏と同様にNHK鳥取放送局の契約キャスターを経て日本海テレビに入社し、防災士の資格も持つという共通の経歴を持つ。

中山紗希氏は、地元鳥取県出身という強みを活かし、学生時代から培ってきた地域貢献への意識と、アナウンサー、記者、防災士という多岐にわたる専門性を組み合わせ、地域に密着した報道活動を展開している。その活動範囲はローカルニュースから全国ネット、災害現場の最前線まで及び、地元視聴者からの信頼を集めている。

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