中山道鵜沼宿町屋館

中山道鵜沼宿町屋館

中山道鵜沼宿町屋館（なかせんどううぬまじゅくまちやかん）は、岐阜県各務原市に位置する文化施設であり、博物館でもあります。この施設は地域の観光情報を発信し、住民同士の交流の場としての役割を担っておりますが、同時に鵜沼宿に関するさまざまな史料の展示も行なっています。

概要

町屋館の歴史は、江戸時代後期に遡ります。具体的には、1864年（元治元年）以前に旅籠「絹屋」として営業を開始した建物です。この歴史的な建物は2006年に各務原市に寄附され、その後修復作業が行われ、2008年5月24日に中山道鵜沼宿町屋館として正式にオープンしました。

開館当初は、各務原市歴史民俗資料館としても機能していましたが、2018年にはその役割を終了しました。

建築

この施設は、972.76m²の敷地面積を持ち、主屋、附属屋、離れの3つの建物と、前庭や回遊式庭園で構成されています。主屋や附属屋は登録有形文化財に指定されており、2008年4月1日には各務原市の景観重要建造物に登録されました。

主屋

主屋は1864年以前に建設されましたが、1891年の濃尾地震により倒壊。その後、1907年に再建されました。この主屋は木造2階建てで、平入り入母屋造、瓦葺きの屋根を持ち、建築面積は145.99m²、延床面積は257.55m²です。1階部分には、玄関、土間、和室（7室）があり、土間は展示室として利用されています。ここでは、鵜沼宿に関するさまざまな資料や観光資料を観覧することができます。

附属屋

附属屋は大正～昭和初期に建設されたと考えられている木造2階建ての養蚕小屋です。建物の形式は平入り切妻造で、瓦葺きの屋根を持っています。建築面積は100.75m²、延床面積は140.17m²で、1階部分は公開されており、事務所と休憩室として使用されています。

離れ

離れは昭和初期に中山道太田宿から移築されたとされる木造1階建ての建物です。妻入り切妻造で、瓦葺きの屋根を持ち、建築面積と延床面積は62.90m²です。この離れには和室（2室）があり、一般向けに有料で貸し出すことも可能です。

主な展示物

中山道鵜沼宿町屋館には、鵜沼宿や鵜沼郵便局に関連する貴重な資料が展示されています。これらの展示は、地域の歴史や文化を理解する上で重要な情報源となっています。

利用案内

開館時間は午前9時から午後5時までです。休館日は毎週月曜日であり、月曜日が祝日の場合はその翌日が休館日となります。また、祝日の翌日や年末年始（12月28日から1月4日）も休館です。入館料は無料で、誰でも気軽に訪れることができます。

交通アクセス

最寄りの駅は、名鉄各務原線の鵜沼宿駅で、徒歩で約15分の距離です。また、JR高山本線の鵜沼駅からも徒歩で20分の距離です。さらに、各務原市ふれあいバスの鵜沼線では、東西朝夕便「鵜沼西町」バス停から徒歩2分でアクセス可能です。

周辺施設

中山道鵜沼宿町屋館の近隣には、二ノ宮神社や二ノ宮神社古墳、菊川酒造本蔵などの歴史的な施設があります。観光のおもむきがある場所として、訪れる価値があるスポットが多数存在します。

もう一度検索