名鉄各務原線

各務原線について

各務原線（かかみがはらせん）は、岐阜県岐阜市の名鉄岐阜駅から各務原市の新鵜沼駅に至る名古屋鉄道（名鉄）の鉄道路線です。このラインは、通勤や通学の重要なルートとして機能しており、全線が平坦な地勢に拡がっています。また、途中の羽場駅から鵜沼宿駅の間には、33.3パーミルの最急勾配区間があり、これは木曽川の河岸段丘に位置する各務原台地の端にあたります。

路線の特徴

この路線は、同時に東海旅客鉄道（JR東海）の高山本線と平行して走行します。また、北側の新鵜沼駅では犬山線と接続し、名古屋方面へのアクセスを強化します。名鉄岐阜駅からは名古屋本線へとつながるため、名古屋市内への利便性も高まります。

各務原線の駅は全て無人駅であり、名鉄岐阜駅と田神駅間では過去に田神線を経由した美濃町線の電車が直通運転を行っていましたが、2005年に両路線は廃止されました。運賃は営業キロの1.15倍で計算され、三柿野駅付近で最も高くなります。また、全駅では交通系ICカードが利用可能です。

鉄道の歴史

各務原線は、もともと各務原鉄道として1923年に設立され、1926年1月に初めての区間が開業しました。大正12年には、各務原と鵜沼を結ぶ鉄道の設置が認可され、翌年には会社が設立されました。その後、1935年に名岐鉄道に統合され、名古屋鉄道の一部となります。この合併により、沿線は軍需産業の発展に伴い利用客が増加しました。

運行形態とダイヤ

現在の各務原線は、名鉄岐阜駅から新鵜沼駅への運行が中心で、正式な直通運転は存在せず、新鵜沼駅で犬山線へ接続します。2023年の改正においてワンマン運転が導入され、従来の急行列車や直通列車は廃止され、毎時4本の普通列車による運行に重点が置かれるようになりました。

ダイヤには早朝と夕方の2つのパターンがあり、臨時列車や特急便も設定されてきましたが、近年ではシンプルな運行形態が選好されています。特に、2021年以降はコロナ禍の影響もあり、運行本数が減少しました。

駅とその利用状況

全18の駅があり、そのすべてが岐阜県内に位置しています。主要駅である各務原市役所前駅や、新加納駅等は多くの通勤、通学客で賑わいます。逆に、終点の新鵜沼駅は通過する列車が少ないため、比較的に静かな駅となっています。

過去には多くの接続路線が存在しましたが、運行形態の変化に伴い、運行される路線が限られています。そのため、将来的な利便性の向上が期待されます。

問題点と展望

近年はバスや自動車の影響もあり、鉄道利用者数が減り続けています。このため、利用促進策が求められるところです。その他、インフラ老朽化の問題も抱えており、今後は新たな投資が必要であるとしています。運行形態の見直しや、便利さを向上させるための新たなサービスの導入が期待されます。

各務原線は長い歴史を持つ路線ですが、地域の人々の生活を支えるためには、さらなる改善が求められるでしょう。

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