中島せいや

中島せいや（本名：中嶋 清彌、1965年生まれ）は、新潟県新潟市（旧白根市）出身のフリーランスで活動するテレビカメラマンです。1986年に東放学園専門学校の放送技術科を卒業後、複数の映像制作会社での経験を経て独立し、主にロケーション撮影を中心にキャリアを築いてきました。

長年にわたり様々なテレビ番組の撮影を担当していますが、特にテレビ朝日系列で放送されている深夜バラエティ番組『タモリ倶楽部』においては、撮影担当者としてだけでなく、しばしば番組出演者としても登場し、その個性的なキャラクターで知られています。番組内でカメラマンの仕事にスポットを当てた企画に出演した際には、プロフェッショナルとしての高度なカメラワークのテクニックや、撮影現場の専門的な側面について解説を行いました。その際、熱心に技術を披露するあまり疲労困憊する様子が映し出されるなど、人間味あふれる一面を見せました。また、中島氏が長年愛用してきたという池上通信機製の業務用ビデオカメラ（HL-V55）が故障した際には、そのカメラにまつわるエピソードを交えながら、メーカーに修理を依頼するという企画が放送されましたが、修理費用が非常に高額であることが判明したため、最終的にそのカメラを追悼する企画へと変更されたというユニークな出来事もありました。

『タモリ倶楽部』のMCであるタモリからは「中島ちゃん」という愛称で呼ばれており、番組内での親しいやり取りは視聴者にも馴染み深いものとなっています。特に、中島氏の薄くなった頭髪は番組内で頻繁にユーモラスなネタとして扱われ、名物コーナー「空耳アワー」では、頭髪に関連する歌詞の空耳VTRに登場することが恒例となっています。頭髪に関連するネタ以外でも、番組の様々な企画において、体を張った役割を担うことが多く、時には全裸姿で生きているスッポンを用いて股間を隠すといった過激な演出にも挑戦するなど、バラエティ企画への貢献度は非常に高いです。こうした番組内での役割は、必ずしも恰好の良いものではなく、いわゆる「汚れ役」を引き受けることも少なくありませんが、そのプロ意識の高さは、共演者やゲスト審査員を時に呆れさせるほどでありながらも、それがかえって中島氏のキャラクターとして定着しています。

長時間の撮影や重い撮影機材の扱いに伴う職業的な負担からか、ストレートネックやヘルニアといった健康上の問題を抱えていることも、番組内で語られたことがあります。

現在、中島せいや氏が撮影に携わっている主なテレビ番組には、『タモリ倶楽部』のほか、『裸の少年』、『ロンドンハーツ』、『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』、『オードリー春日のカスカスTV』、『musicるTV』などがあります。過去の主な担当作品としては、『さまぁ〜ずライブ3』（挿入映像のみ）、『藤岡弘、探検シリーズ』、『徳川埋蔵金シリーズ』、『東京女事務所』といった作品に携わっています。

関連する人物や制作会社としては、制作プロダクションのハウフルスのほか、フリーカメラマンの辻稔氏、元木宏氏といった名前が挙げられます。

中島せいや氏は、テレビカメラマンとして確かな技術を持ちつつ、『タモリ倶楽部』などを通じて見せるユニークなキャラクターや、番組を盛り上げるために体を張る姿勢は、多くの視聴者に強い印象を与えています。プロフェッショナルな技術者としての側面と、番組出演者としてのエンターテイナー的な側面を併せ持つ、稀有な存在と言えるでしょう。

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