中島成雄

中島 成雄（なかじま しげお）

中島成雄は、1954年1月18日生まれ、茨城県出身の元プロボクサーです。彼はそのキャリアの中でWBC（世界ボクシング評議会）世界ライトフライ級王者として名を馳せました。彼は駒澤大学を卒業し、ロイヤル小林に続く大学出身の世界王者第2号としても知られています。

来歴

中島のボクシングのスタートは高等学校に遡ります。茨城県立下館第一高校の頃にボクシングを始め、これが彼の新たな道を切り開く第一歩となりました。その後、駒澤大学に進学し、ボクシング部でエースとして活躍しました。大学時代の仲間には、中畑清（野球選手）、天ノ山静雄（相撲力士）など、日本のスポーツ界においても名を成した選手たちが揃っています。

1976年7月12日、彼はプロボクサーとしてデビューを果たしました。その後、彼のボクシング人生は急速に発展し、1980年1月3日には、WBC世界ライトフライ級の王座に初挑戦しました。この試合で彼は、当時の王者である韓国の金性俊を15回判定で打ち破り、一世一代の栄光を手にしました。この快挙は、彼にとって喜びの瞬間であると同時に、プロボクシング界における歴史的な出来事でもありました。

王座獲得の4日後、中島はテレビ番組『夜のヒットスタジオ』にゲスト出演し、フォローアップとしての露出も果たしました。なお、彼のジムの同僚である吹打竜も一緒に出演し、西城秀樹のバックダンサーとしてその舞台を彩りました。

しかし、王者としての道は簡単ではなく、1980年3月24日には、イラリオ・サパタ（パナマ）との初防衛戦で15回判定により敗北し、王座を失ってしまいました。さらに、1980年9月17日にはサパタとのリターンマッチで、11回TKOで再び敗れました。

その後、1981年5月26日にはノンタイトル10回戦に挑みましたが、8回KO負けを喫し、これをもって現役を引退することになりました。彼の引退は多くのファンにとって悲しい知らせであり、彼の功績と影響力は今でも記憶に残っています。

若き日の中島成雄は、ボクシング界で光輝く存在でしたが、その戦績や挑戦してきた数々の試合は、彼の本質と奮闘の証しとして今日に至るまで語り継がれています。ボクシングの舞台に立った彼の姿は、多くのファンや後輩ボクサーたちにとって、夢と希望の象徴であり続けています。

もう一度検索