中島拓也

中島 拓也（なかじま たくや）

1988年10月9日生まれ、埼玉県出身のプロラグビー選手。ジャパンラグビーリーグワンに所属するクリタウォーターガッシュ昭島にて、チームの主将という重要な役割を担い、グラウンド内外でチームを牽引している。ポジションはセンター（CTB）を務める。

プロフィール

中島選手の体格は身長174cm、体重89kg。親しみやすい人柄からか、チーム内やファンの間では「なかじ」のニックネームで呼ばれている。自身がラグビーを始めるきっかけとなったのは親の影響だったと語っており、幼少期からラグビーと触れ合う環境にあったことがうかがえる。尊敬する人物としては、かつて日本代表としても活躍し、高いインテリジェンスと正確なプレーで知られた元ラグビー選手、大西将太郎氏の名前を挙げている。

キャリアの歩み

中島選手のラグビーキャリアは、地元の強豪校である埼玉県立熊谷工業高等学校を卒業後、2007年に当時のトップリーグチーム、ヤマハ発動機ジュビロ（現在の静岡ブルーレヴズ）に加入したことから始まった。高校卒業後すぐに国内最高峰の舞台へ飛び込み、プロ選手としての第一歩を踏み出した。

ヤマハ発動機ジュビロ在籍中の2009年11月29日、ジャパンラグビートップリーグ第8節、コカ･コーラウエストレッドスパークス戦において途中出場を果たし、念願のトップリーグ公式戦デビューを飾った。これは、プロ選手としての経験を積む上での重要なマイルストーンとなった。

プロチームでの経験を積んだ後、中島選手は2010年にヤマハ発動機ジュビロを退団し、大学への進学という道を選択した。進学先は、関東大学ラグビー界の強豪として知られる東海大学である。東海大学体育会ラグビーフットボール部の一員として、学生ラグビーの舞台で自身のスキルとラグビー理解をさらに深めた。大学在学中には、将来を嘱望される若手選手が集まるU20日本代表にも選出されるなど、国内外での貴重な経験を積んだ。この大学での時間は、選手として、そして人間としての成長を促す重要な期間となった。

大学卒業後の2014年、中島選手は現在の所属チームである栗田工業ウォーターガッシュ（チーム名変更を経て現在はクリタウォーターガッシュ昭島）に加入した。以来、約10年にわたり、同チームの中心選手として、またリーダーとして活躍を続けている。クリタウォーターガッシュ昭島は、リーグワンに所属するチームとして、近年着実に力をつけており、その成長過程において中島選手は欠かせない存在となっている。

チームの主将として

クリタウォーターガッシュ昭島では、長年にわたる経験とチームへの貢献が認められ、主将を任されている。主将として、中島選手はチームメイトを鼓舞し、結束力を高める精神的な支柱としての役割に加え、戦術理解度の高さを活かしたプレーでチームを牽引している。試合中はCTBとして、攻撃ではゲインライン突破や的確なパスでチャンスを演出し、守備では相手の攻撃を阻むなど、攻守両面で重要な役割を担っている。チームがリーグワンで戦っていく上で、彼のリーダーシップと献身的なプレーは不可欠な要素である。

まとめ

高校卒業後のトップリーグ入り、大学での学びとU20代表経験、そして現在のチームでの長年の活躍と主将という立場。中島拓也選手のキャリアは、常に高いレベルでの挑戦と自己成長を追求してきた軌跡と言える。親の影響で始めたラグビーへの情熱を胸に、クリタウォーターガッシュ昭島の主将として、これからもチームを勝利に導くための力強いプレーとリーダーシップを見せてくれるだろう。今後のさらなる活躍が期待される選手である。

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