中川和真

中川 和真

中川 和真（なかがわ かずま、1995年10月28日 - ）は、北海道函館市出身の日本の元ラグビーユニオン選手である。現役時代の主なポジションはウィング（WTB）とフルバック（FB）。身長173cm、体重77kg。

経歴

中川和真は1995年に北海道函館市に生を受けた。幼少期よりスポーツに親しみ、小学校4年生から中学校3年生にかけてはバスケットボールに打ち込んだ経験を持つ。ラグビーとの出会いは中学校1年生の時であり、以降この競技を本格的に開始し、その道を歩み続けた。

高校は地元の北海道函館工業高等学校に進学し、ラグビー部で才能を磨いた。高校時代には将来を嘱望される選手として、U18北海道代表にも選出されるなど、その実力を示している。

高校卒業後の2014年、関東大学ラグビーリーグ戦1部に所属する強豪、大東文化大学に進学した。大学ラグビーの舞台で高いレベルのプレーを経験し、着実に実力を向上させた。大学4年次にはチームの中心選手として活躍し、2017年度には大東文化大学ラグビー部の副将を務めるなどリーダーシップも発揮した。この時期、チームメイトには、後にトップカテゴリーで共にプレーすることになる岡新之助タフォキタウ、盛田気、ラトゥクルーガーなどがいた。

2018年、大東文化大学を卒業し、当時のトップリーグに所属していたキヤノンイーグルスに入団した。チームは後に横浜キヤノンイーグルスへと名称変更したが、中川は一貫して同クラブに所属し、プロラグビー選手としてのキャリアを積んだ。横浜キヤノンイーグルスでは、ウィングやフルバックとして、そのスピードとフットワークを活かしたランニングプレーでチームの攻撃に貢献した。

国内リーグでの活躍に加え、国際舞台においてもその実力を示している。特に、7人制ラグビーの分野では、7人制日本代表に選出され、国の代表として国際大会への出場経験を持つ。また、国内リーグのシーズン終了後に行われるオールスターゲームにおいては、リーグ戦選抜チームの一員として選ばれるなど、その実力は高く評価されていた。

横浜キヤノンイーグルスで長らくプレーを続けたが、2024年5月、チームからの退団を発表し、同時に現役ラグビー選手としてのキャリアに終止符を打った。プロ選手として約6年間、トップレベルでプレーし、チームに貢献した。

プレースタイル

主にウィングとフルバックとしてプレーした中川は、フィールド上でスピードとアジリティを最大限に活かす選手であった。俊足と巧みなステップワークでディフェンスラインを突破するランニングスキルは特筆され、トライゲッターとしてもチームに貢献した。また、フルバックとしてプレーする際は、正確なハイボール処理やカウンターアタックの起点となる能力も発揮した。7人制日本代表での経験は、密集からの抜け出しや広いスペースでの判断力といったスキルに磨きをかけたと考えられる。攻守両面で貢献できる、現代ラグビーにおいて重要な役割を担える選手であった。

主なポジション

ウィング (WTB)
フルバック (FB)

代表・選抜歴

U18北海道代表
7人制日本代表
ジャパンラグビー トップリーグ オールスター リーグ戦選抜

所属クラブ

北海道函館工業高等学校
大東文化大学
キヤノンイーグルス / 横浜キヤノンイーグルス（2018年-2024年）

関連項目

北海道出身の人物一覧
北海道函館工業高等学校
大東文化大学
横浜キヤノンイーグルス

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