中川敬輔

中川敬輔：Mr.Childrenの屋台骨を支えるベーシスト

1969年8月26日生まれの中川敬輔氏は、日本を代表するバンド、Mr.Childrenのベーシストとして知られています。愛称は「ナカケー」。長崎県出身で、後に東京都町田市へ転居。中学時代、友人のギターに影響を受け楽器に興味を持ち、ベースを始めることになります。

野球少年からMr.Childrenへ

中川氏の少年時代は野球に彩られていました。地元の野球部で活動していた彼は、阪神タイガースの熱狂的なファンであり、現在も多くの選手やOBと親交を深めています。その情熱は、プライベートでも阪神の試合観戦に赴いたり、アーティスト仲間や事務所スタッフと結成した草野球チームへの所属など、多岐に渡ります。 お笑い芸人の陣内智則氏も、中川氏と草野球で対戦した際の驚きをテレビ番組で語っています。 彼の阪神愛は深く、Mr.Childrenのファンクラブ会報にも度々登場するほどです。

音楽への道は、中学校時代の同級生である田原健一氏（Mr.Childrenのギタリスト）との約束から始まりました。「高校に入ったらバンドをやろう」という約束に基づき、田原氏がギターを選んだことから、中川氏はベースを手に取ることを決意。この出会いが、後にMr.Children結成へとつながる重要な出来事となります。 二人は同じ高校に進学し、軽音楽部で桜井和寿氏（Mr.Childrenのボーカリスト）と出会います。高校中退後、Mr.Childrenのデビューまではバンド活動とアルバイトを繰り返す日々を送りました。桜井和寿氏は、Music Loversで「田原と中川の二人がMr.Childrenの原型です」と語っており、彼らがバンドの礎を築いたことが分かります。

多彩な音楽性と人間性

中川氏は、フェンダー・ジャズベースを愛用していますが、リッケンバッカー #4003やフォデラ製ベースなども使用します。アンプはツアーごとに変更することが多く、詳細な情報は公開されていません。彼のベースプレイは、Mr.Childrenの楽曲に深みと安定感をもたらしています。

Mr.Childrenの活動休止中（1997年4月～）には、鈴木英哉氏（Mr.Childrenのドラマー）、山中さわお氏（the pillows）、藤井謙二氏（MY LITTLE LOVER）と共に期間限定バンド「林英男」を結成。バンド名は、メンバーがよく利用していた飲み屋の店主の名前から取られています。渋谷CLUB QUATTROなど4か所でライブを行い、オリジナルテープを配布するなど、精力的な活動を見せています。

楽曲制作においては、初期は桜井氏からの注文を受けていたものの、近年では独立した制作スタイルをとっているようです。これは、桜井氏からの信頼の表れか、あるいは自由に制作することを許されているかのどちらかであると、中川氏はインタビューで述べています。

プライベートでは、趣味として競馬、パチンコ、そして野球観戦を挙げています。既婚者であり、身長175cm、体重60kg（デビュー時）。

中川敬輔氏は、Mr.Childrenの音楽性とバンドの活動を支えるだけでなく、その人間性にも多くの魅力があります。野球への情熱、メンバーとの深い信頼関係、そして音楽への真摯な姿勢は、多くのファンを惹きつけてやまない理由でしょう。

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