中川清貴

中川 清貴（なかがわ きよたか）

1955年1月2日生まれ。日本の実業家であり、現在、丸善CHIホールディングス株式会社および株式会社丸善ジュンク堂書店の代表取締役社長を務めています。三重県の出身。

1977年に同志社大学工学部を卒業後、同年、大手印刷会社である大日本印刷株式会社に入社しました。

大日本印刷では、長年にわたり教育や出版流通分野におけるソリューション事業に携わり、同社の教育・出版流通ソリューション本部長などの要職を経験しました。これらの分野での深い知見と経験は、その後のキャリアに大きな影響を与えました。

2010年には、大日本印刷の執行役員経営企画部長に昇格し、会社の経営戦略策定に関わる重要な役割を担いました。経営企画部門での経験は、グループ全体の運営に関する視点を養う上で貴重な機会となりました。

2011年には、株式会社hontoブックサービスの代表取締役社長に就任するとともに、丸善CHIホールディングス株式会社の取締役に就任しました。この頃から、大日本印刷グループにおける出版・書店関連事業の中核を担う存在としての地位を確立し始めます。

特に2014年以降は、その役割が一層拡大します。丸善CHIホールディングス株式会社の代表取締役社長に就任したのを皮切りに、丸善株式会社、株式会社図書館流通センター、株式会社雄松堂書店、丸善書店株式会社、株式会社ジュンク堂書店、丸善出版株式会社といった、丸善CHIグループ傘下の主要な事業会社の取締役も兼任するに至りました。この異例ともいえる多数の兼務は、グループ全体の経営統合と効率化を推進する上での中川氏のリーダーシップと、グループ内での中心的な役割を示唆しています。同時に、大日本印刷株式会社の執行役員としても引き続き活動しました。

そして2017年、丸善とジュンク堂書店が統合して誕生した株式会社丸善ジュンク堂書店の代表取締役社長にも就任しました。これにより、グループ全体の統括だけでなく、書店現場の経営にも直接的に関わることとなりました。同年には、大日本印刷株式会社においても常務執行役員へと昇格しています。

このように、中川清貴氏は大日本印刷での技術・経営キャリアを基盤に、出版・書店業界における様々な企業の要職を歴任し、丸善CHIホールディングスおよび丸善ジュンク堂書店のトップとして、変化の激しい出版・流通業界においてグループの経営と発展を牽引しています。そのキャリアは、印刷技術からコンテンツ流通、そして書店経営に至るまで、出版産業の多岐にわたる領域をカバーしています。

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