中川湧眞

中川湧眞（なかがわ ゆうま）は、2002年7月2日に生を受けた日本のラグビーユニオン選手です。グラウンドでは主にアウトサイドバックスの一角であるウィングとして、その俊足と決定力を武器にプレーしています。現在は、国内トップリーグであるジャパンラグビーリーグワンに所属する花園近鉄ライナーズの一員となることが決まっています。

彼のラグビーキャリアは、京都市立勧修中学校に入学した年に始まりました。中学1年生で楕円球に触れると、みるみるうちに才能を開花させます。特に3年生として迎えた2017年には、全国の中学生ラグビーチームが集う第8回全国中学生ラグビーフットボール大会（太陽生命カップ）で、チームの中心選手として躍動。決勝へと勝ち進み、惜しくも準優勝という素晴らしい成績を収めました。

中学卒業後、ラグビーの名門として知られる京都成章高等学校へ進学します。ここでもウィングとしてチームに貢献し、特に最終学年では、ラグビー選手にとって特別な舞台である全国高等学校ラグビーフットボール大会、通称「花園」に出場。チームは快進撃を続け、決勝まで駒を進めましたが、準優勝という結果に終わりました。しかし、この大会で中川選手は多くのトライを記録し、同世代のトップタレントである青木恵斗選手（当時 桐蔭学園高校）、矢崎由高選手（当時 桐蔭学園高校）らとともに、大会のトライ王に輝く活躍を見せました。

高校卒業後は、関東大学ラグビーリーグ戦グループに所属する東海大学へ進学。大学でもウィングとしてその決定力を遺憾なく発揮します。2年次からはレギュラーの座を掴み、関東大学春季大会では出場した5試合すべてにフル出場し、計5本のトライをマーク。その活躍が評価され、関東大学オールスターゲームのメンバーにも選ばれています。3年次には関東大学リーグ戦で4試合に出場し4トライ、そして最終学年となる4年次には、リーグ戦と大学選手権を合わせて12試合に出場し、8本のトライを挙げるなど、チームの主要な得点源として活躍しました。しかし、大学選手権では残念ながら初戦で敗退という結果に終わっています。

輝かしい学生時代のキャリアを経て、大学卒業を控えた2025年1月24日、ジャパンラグビーリーグワンに参戦する花園近鉄ライナーズへの入団が正式に発表されました。そして、同年3月に東海大学を卒業し、プロラグビー選手としての新たなキャリアをスタートさせることとなります。中学、高校、大学と各年代の全国大会で目覚ましい活躍を見せてきたトライゲッターが、プロの世界でどのようなパフォーマンスを見せるのか、今後の飛躍が期待されています。

もう一度検索