中川誠也

中川 誠也の生涯と選手としての特性

中川誠也（なかがわ せいや）は、1993年12月3日、三重県多気郡明和町に生まれました。左投左打の元プロ野球選手で、特に育成選手として知られています。彼の野球人生は高校時代から始まり、その後の大学、プロ野球での活動にも多くの困難が伴いました。

経歴：プロ入り前の道のり

中川は明和町立明和中学校を卒業後、伊勢工業高校に進学。2年生の夏の県大会では日生第二高等学校との試合で延長15回210球を投げましたが、惜しくもサヨナラ負けを喫しました。3年生の夏にはエースとして決勝に進出。津西高校を破り、23年ぶりに甲子園への道を切り開きました。しかし、第93回全国高等学校野球選手権大会の1回戦では、金沢高校の釜田佳直と対戦し、8回1/3を投げるも敗北を喫しました。

大学は愛知大学に進学し、入学の年に靭帯を断裂。トミー・ジョン手術を受け、約2年間のリハビリを経て3年生の秋にリーグ戦で初登板を果たしました。4年生の春には3勝を挙げ、ベストナインにも選ばれ、その後秋のリーグ戦でも5勝、防御率1.48を記録。2季連続でベストナインに選出され、大学野球での活躍が光りました。

プロ入りと中日時代

2015年のプロ野球育成ドラフトで中日ドラゴンズから1位指名を受け、育成選手として契約しました。シーズン中はウエスタン・リーグで2試合に登板したものの、勝敗はつかず、防御率は12.00という結果に終わりました。その後、2016年10月に球団から戦力外通告を受け、自由契約選手として公示されました。中川はこの結果について「故障が原因で本来の実力を出せなかった」と振り返っています。

現役続行の道

中日退団後、中川はNPB他球団でのプレーを目指し、2016年11月に開催された合同トライアウトに参加しました。この試験では、打者3人を無失点で抑え、1つの三振を奪う成績を記録しました。2017年には、加圧トレーニング事業のジェイファムコーポレーションに入社し、社会人野球クラブチームREVENGE99に入団。彼は先発投手としての役割を果たし、2018年には全日本クラブ野球選手権大会で最高殊勲選手賞を受賞するなど、クラブチームの活躍に貢献しました。

その後、2023年からは同じくクラブチームのTOKYO METSに移籍し、元気にプレーを続けています。

選手としての特性

中川の投手としての特徴は、大きめのテークバックから投げる140km/hを超える速球とスライダーです。左打者への内角への制球力に優れ、その制球力は「間違いなくプロ1軍レベル」と評価されています。彼の投球スタイルは昭和のベテラン左腕を彷彿とさせ、多くのファンからの支持も受けました。

詳細情報

• - 年度別投手成績: 一軍公式戦への出場はありません。
• - 背番号: 203（2016年）

関連項目

• - 三重県出身の人物一覧
• - 中日ドラゴンズの選手一覧

中川の選手活動は過去のプロ野球の一部ですが、彼の情熱や技術は今でも多くの野球ファンの心に残っています。

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