中期防衛力整備計画 (1996)

中期防衛力整備計画（08中期防）について

中期防衛力整備計画、略称08中期防は、日本の自衛隊における軍備計画の一部です。この計画は1996年度から2001年度までの5年間を対象にしており、日本の安全保障政策に重要な役割を果たしています。本記事では、この計画の方針、概要、組織改編、装備調達計画および実績について詳しく説明します。

方針

08中期防は、1996年度に始まりました。この計画は、1995年に閣議決定された「防衛計画の大綱（07大綱）」を基にしており、国家の防衛力の向上を図るために策定された5か年計画です。防衛政策の変化に対応しつつ、自衛隊の装備の充実化や運用能力の向上を目指しています。

概要

本計画では、総予算として約25兆1,500億円（平成7年度価格換算）を見込んで組織されました。しかし、計画の進行中に見直しが行われ、1998年度には予算が24兆2,300億円に修正されています。この変更は、日本の防衛ニーズや国際情勢の変化に応じたものです。

組織改編

陸上自衛隊

08中期防では、大きな組織改編が行われました。まず、即応予備自衛官制度が新たに発足し、自衛隊の機動性と対応力を強化しました。また、2個師団が旅団に改編されました。具体的には、第12師団は第12旅団、第13師団は第13旅団に改編され、それぞれが新しい任務に移行しています。さらに、地対艦誘導弾の運用部隊も新たに編成され、2個の地対艦ミサイル連隊が新設されました。

主要装備調達計画

中期防では、自衛隊各区分における装備調達計画も重要な要素です。

陸上自衛隊

陸上自衛隊においては、機動性と火力を強化するための装備品が充実されました。

海上自衛隊

海上自衛隊は、海上防衛力を強化するべく新たな艦船や防衛システムの調達が進められました。

航空自衛隊

航空自衛隊では、航空機の老朽化に伴う新時代の戦闘機や早期警戒機の整備が行われ、空中戦力の強化を図りました。

装備調達実績

それぞれの自衛隊区分において、中期防の計画に沿った装備の調達が実施され、実績が積まれています。ここでは、各自衛隊における主要な調達結果について触れましょう。

陸上自衛隊の実績

ここでは、新たな地対艦ミサイルや各種戦車の調達が行われました。これにより、陸上自衛隊の戦闘能力が飛躍的に向上しました。

海上自衛隊の実績

海上自衛隊も、最新鋭の艦艇や対潜水艦能力を持つ装備を導入し、海洋における防衛力を強化しました。

航空自衛隊の実績

航空自衛隊は、最新の戦闘機や支援機を整備し、空中防衛の任務を遂行するための体制を確立しています。

このように、中期防衛力整備計画（08中期防）は、自衛隊の組織や装備の強化を目的とした重要な政策の一環であり、日本の安全保障に寄与しています。

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