中本和希

中本 和希

人物概要

1981年4月18日、和歌山県和歌山市に生まれた中本和希氏は、主に内野手としてプレーした日本の元プロ野球選手です。

経歴

アマチュア時代

地元・和歌山工業高校に進学し、硬式野球部に入部。高校時代は2年生から遊撃手のレギュラーポジションを獲得し、チームの中心選手として活躍しました。3年生の夏には、チームを牽引し、県大会でベスト4進出という成績を収めています。

高校卒業後、近畿大学工学部へ進み、大学でも硬式野球を続けました。大学でもその才能はすぐに開花し、1年生から遊撃の定位置を確保。全国大学選手権では、初出場の初打席でいきなり先頭打者本塁打を放つという鮮烈な全国デビューを飾りました。所属する広島六大学野球リーグでは、春季リーグで3回、秋季リーグで1回と、計4度のリーグ優勝に貢献。個人としても、遊撃手部門で3度にわたりベストナインに選出されるなど、大学球界を代表する内野手として高い評価を得ました。

プロ野球時代

大学での実績が高く評価され、2003年のプロ野球ドラフト会議にて、大阪近鉄バファローズから6巡目で指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

プロ入り後の2004年シーズンは大阪近鉄の一員として過ごしましたが、同年オフに球団がオリックス・ブルーウェーブと合併したため、分配ドラフトを経て2005年からはオリックス・バファローズに所属することになりました。背番号は「59」を着用しました。

しかし、プロの世界では度重なる故障に悩まされ、自身の能力を十分に発揮することができませんでした。残念ながら、プロ公式戦で一度も一軍の試合に出場することなく、2006年10月5日、オリックス・バファローズから戦力外通告を受け、プロ野球選手としての現役生活に終止符を打ちました。

プロ退団後

現役引退後も野球への情熱は衰えず、2007年には故郷の和歌山県に戻り、社会人野球のクラブチームである和歌山箕島球友会で新たなスタートを切りました。2008年には、再びプロの舞台を目指し、12球団合同トライアウトに挑戦しています。

2009年には、出身中学校の先輩である西田真二氏が監督を務める四国アイランドリーグplus所属の香川オリーブガイナーズでコーチに就任。背番号「99」を背負い、若手選手の指導にあたりましたが、本人の希望により1シーズン限りで退任しました。

野球界を離れた後、教育の道へ進みます。2011年からは南部高校に常勤講師として勤務し、農業科で主に草花に関する指導を担当しました。

そして2012年、自身の母校である和歌山工業高校へ赴任。野球部の指導に関わる傍ら、和歌山県国体強化チームのコーチも務めるなど、指導者としての手腕を振るいました。

2015年には、和歌山工業高校で野球部の副部長に着任。その後、同校野球部監督に就任し、母校の後進育成に尽力しています。

詳細情報

年度別打撃成績: 一軍公式戦出場なし
背番号: 59 (2004年 - 2006年、近鉄・オリックス), 99 (2009年、香川オリーブガイナーズ コーチ)

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