中村五木

中村五木（なかむら いつき）は、1949年10月30日に生まれ、2020年12月31日に没した日本の政治家です。熊本県天草市長を2期務め、その他、天草市議会議員（2期）、牛深市議会議員（5期）などを歴任しました。

生い立ちと初期の経歴

中村五木は、熊本県球磨郡五木村出身です。1968年3月に熊本県立牛深高等学校を卒業後、牛深市役所に入所し、地方公務員としてのキャリアをスタートさせました。

牛深市議会議員から天草市議会議員へ

1986年7月、中村五木は牛深市議会議員に初当選し、以後5期連続でその職を務めました。2006年3月27日、牛深市は周辺の町村と合併し、新たに天草市が誕生しました。これに伴い、同年4月23日に行われた天草市議会議員選挙に立候補し、見事当選。2010年3月28日の同議会議員選挙でも再選を果たし、2期にわたり天草市議会議員を務めました。2013年12月、市議を辞職し、市長選への準備に入ります。

天草市長として

2014年3月23日に行われた天草市長選挙に無所属で立候補し、現職の安田公寛市長を破り、初当選を果たしました。同年4月11日、天草市長に就任。2018年3月には無投票で再選され、2期目の任期をスタートさせました。

急逝とその後

2020年12月30日、自宅で作業中に体調を崩し、市内の医療機関に救急搬送されましたが、翌12月31日、急性心筋梗塞のため死去しました。71歳でした。その功績を称えられ、死没日をもって正五位叙位、旭日小綬章が追贈されました。市長の職務は、後任の馬場昭治が選挙で選出されるまで、副市長の金子邦彦が代行しました。

政策と主張

中村五木は、天草市長として、以下の政策を掲げ、実行しました。

本庁舎建設の見直し: くまもとアートポリス事業での本庁舎建設を取りやめ、必要最小限の規模での建設を目指しました。
給与と退職金の削減: 市長の給与を30％削減し、退職金を2,088万円削減しました。
* 観光振興: 観光拠点となるイルカセンター（仮称）の建設や、「道の駅」登録を推進しました。

中村五木の政策は、市民の税負担を軽減し、観光振興を図るものでした。

人物

中村五木は、飾らない人柄で市民に親しまれました。市民との対話を重視し、市政に市民の意見を反映させることを心がけていました。

まとめ

中村五木は、天草市の発展に大きく貢献した政治家でした。市議会議員、天草市議会議員、そして天草市長として、常に市民のために尽力しました。彼の功績は、天草市の歴史に深く刻まれています。

天草市 中村五木 - ウェイバックマシン（2016年3月7日アーカイブ分）
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