中村健人 (野球)

中村 健人（なかむら けんと）

概要

中村健人は1997年5月21日に名古屋市天白区で生まれたプロ野球選手です。ポジションは外野手で、現在は広島東洋カープに所属しています。右投げ右打ちの選手として知られています。

経歴

プロ入り前

中村は地元の名古屋市立久方中学校で硬式野球を始め、愛知知多ボーイズに選手として参加しました。その後、中京大学附属中京高等学校に進学し、1年生の夏からベンチ入りし、2年生の春には中堅手のレギュラーに定着しました。3年生の春には全国高等学校野球選手権大会に出場する経験を持ちます。

大学は慶應義塾大学に進み、1年生の春からリーグ戦に出場。特に3年生の秋には5本塁打を記録し、最多本塁打とベストナインを受賞しました。しかし、4年生の秋にはプロ志望届を提出するも、指名漏れとなりました。大学通算成績は74試合出場で打率.253、8本塁打、34打点を記録しました。卒業後はトヨタ自動車に進んで社会人野球に取り組み、4番打者として活躍しました。

プロ入り

プロ野球のドラフト会議では2021年に広島東洋カープから3位指名を受け、契約金5000万円、年俸1100万円で仮契約を結びました。背番号は50に決定しました。

広島での活躍

2022年、ルーキーイヤーに当たるこの年は春季キャンプから一軍でスタートしました。DeNAとの練習試合で本塁打を放ち、自らの実力をアピールしました。3月25日に一軍初出場、続いて3月27日には初先発を果たします。初安打は3月30日に記録し、その後は限られた出場機会ながらも5月15日にプロ初本塁打を記録しました。このシーズンは合計63試合に出場し、3本塁打、10打点、打率.240という成績を残しました。

2023年は春季キャンプからのスタートで期待を受けましたが、開幕一軍を逃し、その後も一軍出場がないままシーズンが終了しました。しかし、二軍では83試合に出場し、打率.205で3本塁打を記録しました。年度末には契約更新時に年俸が減少しました。2024年には5月に出場登録され、一塁手としてスタメン出場するなどの機会を得ますが、シーズン終了までの一軍での出場は限られていました。

2025年は二軍で81試合出場し、5本塁打、21打点という成績を残しましたが、一軍では4試合で無安打に終わり、10月には戦力外通告を受けました。

特徴と人物

中村健人は、打撃、守備、走塁において全ての側面に秀でた選手であり、特に長打力と広角に打ち分ける打撃技術が評価されています。愛称は「ケンティー」で、礼儀正しく、チーム内では声を張り上げ仲間を鼓舞する姿勢が目立ちます。トヨタ自動車在籍時には営業業務部に所属し、2022年北京五輪モーグル銅メダリストの堀島行真と同期でした。

結論

中村健人は愛知県名古屋市出身の野球選手として着実に成長を遂げつつあり、今後の活躍に期待が寄せられています。ファンからはその実力と人間性に対して高い評価があり、これからの成長を見守るべき選手の一人です。

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