中村秀仁

中村秀仁（1945年8月19日生まれ）は、日本の囲碁界で長きにわたり活躍してきた棋士である。山梨県出身で、長谷川章名誉九段の薫陶を受け、日本棋院に所属し九段にまで上り詰めた。


棋士としての道のり

1966年に初段となり、翌年には二段に昇段。その後も順調に段位を上げ、1968年には大手合第二部で5等入賞、三段となる。1969年には四段、1972年には五段と着実に実力を積み重ねていった。

1976年には、第1期新人王戦で準優勝、首相杯でベスト4に進出するなど、その才能を開花させ六段に昇段。1978年には、棋聖戦六段戦で優勝、首相杯でも優勝を飾り、七段へと昇りつめた。1979年には、十段戦勝者戦でベスト4に進出している。

1981年には八段に昇段。1983年には棋聖戦八段戦で準優勝し、最高棋士決定戦に出場するも、準々決勝で藤沢秀行に敗れた。1984年には大手合第一部で2等入賞。1985年には九段に昇段し、トップ棋士としての地位を確立した。1987年には天元戦でベスト8に進出している。


国際交流と棋士会活動

中村は、国際交流にも積極的に参加し、1979年と1983年には日中囲碁交流訪中団の一員として中国を訪問。囲碁を通じた国際親善に貢献した。また、2005年から2006年には棋士会副会長を務め、棋士全体の活動にも尽力した。


棋風と実績

中村の棋風は、緻密で正確な読みを特徴とし、特に終盤のヨセに定評がある。その実績は、数々の棋戦での上位進出が物語っている。

2020年3月時点での通算成績は748勝516敗7ジゴ。

参考文献
『囲碁年鑑』日本棋院

外部リンク
日本棋院「中村　秀仁」

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