中村莟玉

中村莟玉（なかむら かんぎょく）

中村莟玉は、1996年9月12日生まれの歌舞伎役者であり、俳優としても活躍しています。彼は「高砂屋」という屋号を持ち、定紋は「祇園銀杏」です。以前は中村梅丸という名前で活動しており、その愛称「まるちゃん」や「まるる」は今も多くのファンに親しまれています。本名は森正琢磨であり、2024年1月31日からはANDSTIRに所属する予定です。

来歴

東京都に生まれ、編集関係の仕事をしていた両親の影響で一般家庭で育った莟玉。母親が歌舞伎を愛していたため、2歳の頃に初めて歌舞伎座を訪れ、以後その魅力に惹かれていきました。彼が小学校1年生の時に見た「東をどり」での出来事がきっかけとなり、日本舞踊の道に進むこととなります。特に、花柳福邑という舞踊家から声をかけられたことで、踊りの稽古を始めることになりました。

7歳の時には、四代目中村梅玉にアプローチを受け、楽屋に通うようになり、本格的に歌舞伎を学び始めました。2005年1月に国立劇場で本名の森正琢磨として初舞台を踏み、翌年には正式に中村梅丸としてデビュー。その後、2019年には初代中村莟玉として名乗ることが発表され、梅玉の養子となりました。

名前の由来

「莟玉」という名は、梅玉の養父であった六代目中村歌右衛門が行っていた「莟会」から取られており、「莟」とは「まだ開かない花の芽」を意味し、前途有望な若者を象徴しています。これは、莟玉の今後の成長を示唆する素敵な名称であり、梅玉の「玉」と組み合わせることで一層の意義が加わっています。

趣味・人物

趣味は読書や映画鑑賞、音楽鑑賞で、食べ物では蕎麦が特に好きです。また、藤色や藤の花にも強い愛着を抱いています。莟玉に対する愛称は、梅丸からの流れで「まる」などがありますが、改名後も引き続き使ってほしいと語っています。

さらに、彼は「パンダ」が大好きであり、2018年に上野動物園でシャンシャンを見たことで実物のパンダに魅了され、周囲にもパンダ好きを伝えて活動が広まりました。これがきっかけで、本業とは別にパンダに関連する仕事が増えてきたようです。

学歴

彼は4年制大学の文学部を卒業しており、学びの深さも伺えます。2015年から2018年にかけての学びを経て、名題適任証を2017年に取得しました。

受賞歴

中村莟玉は多くの受賞歴をもち、国立劇場特別賞や奨励賞など豊富な経歴があります。その受賞歴は彼の演技力を証明するものであり、以降の活動でもさらなる飛躍が期待されます。

出演舞台とテレビドラマ

彼の舞台出演は数多く、初舞台から現在に至るまで多くの歌舞伎公演に関与してきました。特に、「鬼一法眼三略巻」における演技は高く評価されています。また、テレビドラマ「舞え!KAGURA姫」や多くのテレビ番組にも出演しています。

これらの活動を通じて、多様な分野でのパフォーマンスを見せる中村莟玉。彼の今後の成長と挑戦が楽しみです。

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