中水野駅

中水野駅の概要

中水野駅（なかみずのえき）は、愛知県瀬戸市内田町二丁目に位置する、愛知環状鉄道の駅である。駅番号は22番で、1988年に開業した。地域的には瀬戸市の北西部に位置する水野連区にあたり、交通の要所として利用されている。

歴史

中水野駅は、1988年1月31日に愛知環状鉄道が新豊田駅から高蔵寺駅間を開通させた際に開業した。当初は無人駅で、相対式ホームを持つ2面2線構造だった。1990年度には上りホームが2両分から4両分に延長され、利用の便が向上した。1998年には有人駅となり、駅員が常駐するようになった。さらに、2004年には瀬戸市駅から高蔵寺駅間が複線化され、列車の運行頻度が向上した。最近では2019年からICカード「TOICA」が利用できるようになり、利便性が一層増している。

駅の構造

中水野駅は高架駅として設計されており、相対式ホームが2面2線設けられている。愛知環状鉄道線には単線区間と複線区間の両方が存在するが、当駅を取り囲む区間はすでに複線化が完了している。上下線でホームの有効長は異なり、高蔵寺方面行きのホームは10両編成、岡崎方面行きのホームは4両分に制限されている。そのため、平日に中央本線から直通する瀬戸口行きの列車は、ホームに停車しない車両のドアをカットすることが行われている。改札口や出入り口は高架の下に設けられているが、窓口の営業は限られた時間帯にのみ行われているため、訪れる際には注意が必要である。エレベーターは設置されていないため、車椅子利用者には事前連絡による介助が必要となる。

利用状況

瀬戸市の統計によると、中水野駅の一日平均乗車人員は年月により変動している。例えば、2002年度は876人、2003年度は881人であったが、2005年度には愛知万博の影響を受け、1,201人に達した。さらには、その後の数年間もゆるやかな増加がみられる。

駅周辺の環境

駅周辺は住宅地は少なく、広大な田んぼが広がっている。駅の北側には丘があり、愛知環状鉄道線はこの丘をトンネルで貫通している。南側にも丘陵地帯があり、こちらはみずの坂やゆりの台、ふじの台などの住宅地として開発が進められている。周辺にはいくつかの公共施設や教育機関が存在し、瀬戸市役所の水野支所、瀬戸市立水野小学校や西陵小学校、水野中学校、さらには瀬戸北総合高等学校などが併設されている。

その他にも、地域の神社や寺院、下水道資料館など多様な施設が利用できる。駅の前にはロータリーと駐車場が整備されており、バス停も設置されているため、地域内外からのアクセスも便利である。名鉄バスや瀬戸市のコミュニティバスが発着しており、交通利便性を高めている。

また、隣接する駅は、愛知環状鉄道の瀬戸市駅と高蔵寺駅であり、これらの駅とも効率的に移動が可能である。

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