中浦食品

中浦食品株式会社の概要

中浦食品株式会社は、島根県松江市を本拠地として、贈答品や観光土産品の製造・卸・販売を手掛ける企業です。そのルーツは1686年にまで遡ります。創業者は三世興三右衛門勘助で、当初は酒造業からスタートしました。

企業の沿革

企業の歴史は長く、1921年には十五世義夫によって中浦商店が設立され、1947年には株式会社化されています。その後も着実に事業を拡大し、1955年に松江営業所・工場を開設。1964年には、松江営業所が支社に昇格したり、神奈川県湯河原町に熱海営業所を開設するなど、事業展開を進めています。

1967年には、山陰地方の名物「どじょう掬い饅頭」を開発し、以降その名は多くの人々に知られることとなりました。1971年に松江支社・工場が移転すると、さらに利便性を高め、1977年から1979年には鳥取市と境港市に新たな支店や工場を開設しました。

1980年代には、米子支店（1980年）、出雲営業所（1985年）、玉造営業所（1988年）と、地域密着型の展開を続け、1989年には複数の支店を分社化しました。1992年には「大漁市場なかうら」をオープンし、地域の特産品をさらに多くの人々に届けています。

事業所と主な商品

現在の事業所には、松江本社、大漁市場なかうら、境港工場、出雲営業所、米子中浦株式会社、鳥取中浦株式会社などがあり、それぞれの地域で特産品を生かした商品を展開しています。主な商品としては、「どじょう掬い饅頭」が挙げられます。これは山陰地方の名物であり、安来節に合わせた踊りに用いる顔のデザインが特徴的です。この饅頭は1967年から販売され、2002年には全国菓子大博覧会にて無鑑査賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

また、境港産の松葉ガニや、宍道湖産の大和しじみ、すりおろした糀で処理したするめ糀漬け、出雲そば、そしてかにトロしゅうまいといった、地域の特産物を使用した商品も多く、観光客や地元住民に親しまれています。

マーケティングと展開

CMには、人気アイドルグループのでんぱ組.incが出演しており、ブランドの認知度向上に寄与しています。企業のSNSやウェブサイトでは、商品情報を詳しく発信しており、地域の特産物を生かした新商品も随時紹介しています。

これからも、中浦食品株式会社は地域の魅力を最大限に活かした商品開発と販売を続け、地元の方々はもちろん、訪れる観光客にとっても愛される企業であり続けるでしょう。

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