中環至半山自動扶梯

中環至半山自動扶梯（ミッドレベルズ・エスカレーター）は、香港島の中心部、中環（セントラル）から、骨董品店や歴史的な建物が残るハリウッドロード、おしゃれなレストランやバーが集まるソーホー地区を経由し、高級住宅地である半山区（ミッドレベルズ）へと続く、世界最長級のエスカレーターです。

概要

全長約800メートル、高低差約135メートルを23基のエスカレーターで乗り継ぎ、約23分かけて移動します。この規模は、世界でも類を見ないものです。

このエスカレーターは、香港政府運輸署によって建設・管理されており、法的には交通機関として位置づけられています。もともとは、半山区の住民が中環へ通勤や買い物をする際の利便性向上を目的として建設されました。そのため、通常は上り方向（中環から半山区方向）に運行していますが、朝の通勤時間帯のみ下り方向（半山区から中環方向）に運行されます。

しかし、映画『恋する惑星』や『ポリス・ストーリー/香港国際警察|ポリス・ストーリー_香港国際警察』などのロケ地として登場したことで、観光名所として一躍有名になりました。現在では、多くの旅行ガイドブックに掲載されるだけでなく、ソーホー地区をはじめとする沿線の観光スポットも人気を集め、観光客の利用が非常に多くなっています。

エスカレーターの沿道には、商店や住宅が密集しており、中国返還後も西洋風の街並みが残る独特な景観が広がっています。メキシコ料理店、インド料理店、足つぼマッサージ店、レコード店など、多種多様なお店が軒を連ねているのも魅力の一つです。

特徴

世界最長級のエスカレーター: 全長約800メートル、高低差約135メートルを誇り、その規模は世界でも屈指です。
交通機関としての役割: 半山区の住民にとって、日常生活に欠かせない交通手段となっています。
観光名所としての人気: 映画のロケ地となったことで世界的に有名になり、多くの観光客が訪れます。
多文化が混ざり合う独特の景観: 西洋風の街並みと多国籍な商店が混ざり合い、独特な雰囲気を醸し出しています。

利用時の注意点

朝の通勤時間帯は下り方向、それ以外の時間は上り方向に運行しています。
エスカレーター沿道は人通りが多く、混雑することもあります。


関連情報

龍頭山公園: エスカレーターの近くにある公園です。
コモアしおつ: 日本の神奈川県にある、同様のエスカレーターがある施設です。
比治山スカイウォーク: 広島県にある、坂道に設置された歩行者用通路です。
恋する惑星: このエスカレーターが登場する映画です。

外部リンク

* 運輸署 - 半山電梯（中国語）: 香港政府運輸署による、このエスカレーターの紹介ページです。

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