中綴じ

中綴じとは、製本方法の一種であり、本を開いた状態の紙（通常1枚で4ページ分）を重ね、その中央部分を針金（ステッチ）で留める方式を指します。

特徴

用途: 週刊誌、漫画[[雑誌]]、マニュアル、会報、パンフレット、リーフレットなど、幅広い用途で利用されます。
ページ数: 用紙の厚みとの関係から、ページ数の多いものには適していません。総ページ数は表紙を含めて4の倍数となります。ただし、2ページを追加する場合は、4ページののどに貼り込むことで対応します。
開きやすさ: ノートや通帳など、ページを開いた状態で使用する用途にも適しています。
断裁: 折り曲げた状態で裁断されるため、ページによって広さが異なり、中心部のページほど狭く、外側のページほど広くなるという特徴があります。

センターフォールド

中綴じで製本された冊子の一番開きやすい真ん中のページの見開きは、特に「センターフォールド」と呼ばれます。男性向け雑誌などでは、最も注目を集めるモデルや女優の写真が掲載されるのが一般的です。

中綴じの限界

バブル期に発行されていた週刊アルバイト求人誌「FromA」は、広告掲載の増加に伴いページ数が増え続けました。その結果、中綴じで編集・製本できる限界を超えてしまい、最終的には週2回の刊行に変更せざるを得なくなったという事例もあります。これは、中綴じがページ数に制約を受けることの象徴的な例と言えるでしょう。

他の製本方法との比較

中綴じ以外にも、平綴じなど様々な製本方法が存在します。平綴じは、ページの端を糊付けや針金で留める方法で、中綴じよりも多くのページ数を綴じることができます。

まとめ

中綴じは、比較的ページ数が少なく、開きやすさが求められる冊子に適した製本方法です。その手軽さから、様々な用途で利用されています。

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