中華人民共和国文化部

中華人民共和国文化部

中華人民共和国文化部は、かつて存在した中華人民共和国国務院に属する行政部門です。文化事業全般を管轄し、日本の文化庁に相当する役割を担っていました。この機関は、文化政策の策定や文化振興事業の推進など、中国の文化発展に重要な役割を果たしていました。

2018年3月14日、李克強国務院総理が主導した第13回全国人民代表大会における国務院機構改革プランによって、文化部は観光局と統合され、新たに中華人民共和国文化観光部が設立されました。これにより、長年文化行政を担ってきた文化部は廃止され、その機能は新設された文化観光部へと引き継がれることとなりました。

歴任部長

文化部の歴代部長には、以下の人物が名を連ねています。

茅盾（1954年 - 1965年1月4日）
陸定一（1965年1月4日 - 1966年）
肖望東（1966年5月 - 1967年2月、代理）
于会泳（1975年1月17日 - 1976年10月、隔離審査）
黄鎮（1977年12月 - 1980年12月）
周巍峙（1980年12月 - 1982年5月4日、代理）
朱穆之（1982年5月4日 - 1986年6月25日）
王蒙（1986年6月25日 - 1989年9月4日）
賀敬之（1989年9月 - 1992年11月、代理）
劉忠徳（1993年3月29日 - 1998年3月18日）
孫家正（1998年3月18日 - 2008年3月17日）
蔡武（2008年3月17日 - 2014年12月28日）
雒樹剛（2014年12月28日 - 2018年3月）


これらの歴代部長の中には、著名な文学者や文化人も含まれており、文化部が中国の文化発展に深く関わってきたことが伺えます。

下位機構

文化部には、10の職能司（日本の庁に相当）が設置されていました。

弁公庁
政策法規司
計画財務司
人事司
芸術司
教育・科学技術司
文化市場司
文化産業司
社会文化司
* 対外文化連絡局

これらの下位機構は、文化行政の各分野を専門的に担当し、文化部の活動を支えていました。

まとめ

中華人民共和国文化部は、長年にわたり中国の文化発展を牽引してきた重要な行政機関でした。2018年に文化観光部へと統合され、その歴史に幕を閉じましたが、その役割と影響は大きく、中国の文化史において重要な位置を占めています。

外部リンク

中華人民共和国文化観光部公式サイト

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