中華民国とパラグアイの関係

中華民国とパラグアイの関係

中華民国（台湾）とパラグアイの関係は、1957年の国交樹立以来、半世紀以上にわたり継続されています。パラグアイは、南米において中華民国と正式な外交関係を維持する唯一の国であり、中華人民共和国を承認していない数少ない国の一つでもあります。

歴史的背景

両国関係は、1954年から政権を担ったアルフレド・ストロエスネル大統領の反共政策を背景に、1957年7月12日に国交が樹立されました。中華民国が国際連合を脱退した後や、ストロエスネル大統領の退陣後も、両国の関係は維持されています。

1959年11月29日、中華民国はパラグアイの首都アスンシオンに大使館を開設。1988年12月12日には、駐ストロエスネル市総領事館（現在の駐シウダー・デル・エステ総領事館）を設立しました。パラグアイも台北市に大使館を置いています。

二国間協力

軍事協力

アルフレド・ストロエスネル大統領と蔣介石総統の反共という共通の立場から、両国は緊密な関係を築きました。パラグアイ軍の将校は、中華民国の台北郊外にある復興崗の軍事訓練センターで訓練を受けていました。

経済協力

1990年代、パラグアイは中華民国の経済援助を受けて高度経済成長を遂げました。2004年までに両国間の年間貿易額は40億ドルに達しましたが、2019年には1億532万822ドルとなっています。内訳は、中華民国の輸入が6,658万998ドル、輸出が3,873万9,824ドルです。

新型コロナウイルス感染症対策協力

2020年、パラグアイで新型コロナウイルス感染症が拡大した際、2021年3月には中国関係者を名乗る業者が、COVID-19ワクチン提供の条件として台湾との断交を要求する事態が発生しました。その後、台湾がパラグアイのワクチン獲得に協力しています。

まとめ

中華民国とパラグアイの関係は、歴史的な背景、共通の価値観、そして相互の協力によって支えられています。南米における中華民国の重要なパートナーとして、パラグアイとの関係は今後も注目されます。

関連項目

在パラグアイ中華民国大使館、在シウダー・デル・エステ中華民国総領事館
在中華民国パラグアイ大使館

外部リンク

駐パラグアイ中華民国大使館 (繁体字中国語)
駐華パラグアイ大使館 (繁体字中国語)
* 駐シウダー・デル・エステ総領事館 (繁体字中国語)

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