中西一善

中西一善のプロフィールと経歴

中西一善（なかにし かずよし、1964年4月19日生まれ）は、日本の政治家であり、元実業家です。彼の父は榮養の株式会社ベンカンの会長や東京商工会議所副会頭などを務めた中西真彦で、実業の世界では著名な人物でした。中西は東京都大田区大森で育ち、正則高等学校を卒業した後、早稲田大学政治経済学部に進学し、学位を取得しました。

政治家としての活動

中西は旅行会社を経営した後、1997年7月の第14回東京都議会議員選挙に出馬し、初当選を果たしました。彼は即座に政治の舞台でのキャリアを築き、2001年6月の第15回東京都議会選挙では38,886票を獲得し、大田区でのトップ当選を果たしました。さらに、2003年には第43回衆議院議員総選挙に自民党の公認を受けて東京4区から出馬し、再度当選を果たしました。

逮捕とその影響

しかし、彼の政治家としての活動は波乱に満ちたものでした。2005年3月10日の深夜、東京六本木において女性に対する強制わいせつの疑いで現行犯逮捕されるという事件が発生しました。中西はこの事件当時、現役の議員であったため、逮捕されましたが、日本の法律では現行犯逮捕においては不逮捕特権の適用はありません。逮捕から約16時間後、示談が成立したことで被害届が取り下げられ、その後、不起訴処分となりました。

事件に関して中西は、「ポン引きだと思った」との発言をしたと報じられましたが、その後の謝罪会見では「客引きだと思ったわけではない」と一貫した主張をしました。逮捕の直後に、彼は議員辞職願いと離党届を自民党に提出し、議員辞職は承認されたものの、離党届は自民党に受理されず、彼は15日に自民党から除名されることとなりました。この事件は中西の政治家としてのキャリアに大きな影を落としました。

謝罪とその後

逮捕の翌日、中西は謝罪記者会見を開き、「一生酒を飲まないと、心の中で誓いました」と語りました。しかし、後のインタビューでは「付き合い程度には飲んでいる」と発言し、その誓いがどのように実行されているのかは不明です。かつて彼の座右の銘は「一日一善」であり、政治家としての信念を持っていました。

その後、2005年の第44回衆議院議員総選挙に無所属で再び東京4区から出馬しました。彼は郵政民営化に賛成し、自民党の公認候補であった平将明と争いましたが、結果として落選となり、供託金も没収されました。このような一連の出来事は、中西一善の人生とキャリアに大きな影響を与えました。

中西一善は、多くの経験と試練を経て、政治の表舞台からは退いたものの、彼の名は未だに日本の政治史に刻まれています。

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