中部標準時

中部標準時（CST）と中部夏時間（CDT）について

中部標準時（ちゅうぶひょうじゅんじ、Central Standard Time）は、UTC（協定世界時）よりも6時間遅れた時間帯であり、表記としては「-0600(CST)」が使用されます。この時間帯は、アメリカとカナダの一部地域で採用されている標準時であり、特に中西部とカナダ中部に広がっています。夏季には時計の針を1時間進め、中部夏時間（Central Daylight Time: CDT）としてUTC-5となります。

名称の使い方

中部標準時は、特定の文脈で使われる「CST」として知られています。また、夏季に適用される時間帯は「CDT」として略称が使用されます。この2つの名称は、地域によっては単に「中部時間（CT）」として呼ばれることもあります。

該当する地域

中部標準時は主に以下の地域に適用されています。

カナダ

• - オンタリオ州: 西経90度線以西の地域（アティコーカンエリアとピックルレイクエリアを除く）
• - サスカチュワン州: 夏時間は採用しない。ロイドミンスター周辺は除くが、クレイトンでは非公式の夏時間があります。
• - ヌナブト準州: 西経85度線から102度線にかける地域（サウサンプトン島とキティクメオト地域を除く）
• - マニトバ州: 全域が含まれます。

アメリカ合衆国

CSTは以下の州にまたがります。

• - アーカンソー州、アイオワ州、アラバマ州、イリノイ州、ウィスコンシン州、オクラホマ州、ミシシッピー州、ミズーリ州、ミネソタ州、ルイジアナ州が含まれます。
• - また、一部の州では部分的にCSTが適用されます。例えば、カンザス州のほとんど、サウスダコタ州の東側、テキサス州のほとんど、ネブラスカ州の東2/3、ノースダコタ州の特定の地域などです。

特に注意が必要な地域

• - インディアナ州は、シカゴ都市圏やエバンズビル都市圏においてCSTを採用している地域が存在します。
• - ケンタッキー州とテネシー州の西側地域も中部標準時に属しています。
• - フロリダ州の一部とミシガン州の特定地域も該当します。

メキシコと中米

メキシコでは、アグアスカリエンテスやオアハカ州などが中部標準時に含まれますが、夏時間はない地域がほとんどです。中米においてもエルサルバドルやコスタリカなど、すべての地域で夏時間を採用していません。

代表的な都市

中部標準時が適用される主要な都市には、ウィニペグ、ミネアポリス、カンザスシティ（一部）、セントルイス、ナッシュビルなどがあります。アメリカ南部では、ダラスやニューオーリンズも該当します。メキシコではメキシコシティやグアダラハラなどが含まれます。

関連する時間帯

中部標準時は、他の時間帯との関係性も深いです。例えば、東部標準時（EST）や山岳部標準時（MST）、太平洋標準時（PST）などがあり、これらの時間帯とは時差が生じます。また、アメリカやカナダにおける地域特性に応じた時間の使い分けがなされています。特に、夏時間への移行があるため、季節によって時間の変動に注意が必要です。

中部標準時は、広範囲にわたる地域で使われているため、ビジネスや旅行、国際的な計画を行う際にはこの時間帯を正しく理解することが重要です。

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