中野定博

中野定博：ジャンルを超越する作曲家・編曲家

中野定博（なかの さだひろ）は、1975年生まれ、徳島県出身の作曲家・編曲家です。その音楽キャリアは、J-POPからディープハウス、ゲーム音楽まで、多岐にわたるジャンルを横断しています。

音楽の道へ

楽器店を営む両親のもとで育ち、幼い頃から音楽に親しんで育ちました。1995年には、名門バークリー音楽大学へ留学し、音楽理論や作曲技術を本格的に学びます。在学中には、ペリー・ゲイヤーにその才能を見出され、数多くのセッションに参加するなど、実践的な経験も積みました。

ニューヨークでの挑戦

バークリー音楽大学在学中の1997年、ニューヨークのレーベルと契約。自身名義のディープハウスEP「Dime Piece」をリリースし、プロとしてのキャリアをスタートさせました。当時のセールスは決して大きなものではありませんでしたが、2010年代後半になると、一部のディープハウス愛好家の間で再評価が高まり、アナログレコードはレア盤として高値で取引されるようになりました。

帰国後の活躍

1999年に帰国した中野定博は、J-POPの世界で作曲家・編曲家としての活動を本格化させます。2003年には、w-inds.に提供した「Long Road」がオリコンチャート1位を獲得。同年のレコード大賞金賞を受賞し、その名を広く知らしめました。

多彩な音楽性

中野定博の音楽の特徴は、ジャンルにとらわれない自由な発想と、緻密なアレンジメントにあります。J-POPにおいては、HAN-KUN、湘南乃風、CHIHIROなど、数多くのアーティストに楽曲を提供。その作風は、キャッチーなメロディーと、洗練されたサウンドプロダクションが融合した、オリジナリティあふれるものです。また、DEEPやSE7ENなど、R&B系のアーティストへの楽曲提供も多く、その音楽性の幅広さを示しています。

ゲーム音楽への貢献

中野定博は、ゲーム音楽の世界でもその才能を発揮しています。beatmania IIDXやpop'n musicなどの音楽ゲームに、SADA名義で楽曲を提供。特に、トランスミュージックの分野では、独自のスタイルを確立し、多くのファンを魅了しています。

主な提供楽曲

以下に、中野定博が提供した主な楽曲をいくつか紹介します。

w-inds.：Long Road
HAN-KUN：Revolution、With Me、I&I
湘南乃風：Turn Over、One Song(Piano Ver.)
CHIHIRO：永遠 feat. Tarantula from Spontania、恋レター feat. TOC from Hilcrhyme
芦田愛菜：Best Friend
TRF：Flower
安倍なつみ：OLの事情
井上麻里奈・福山潤：約束の海
Skoop On Somebody：CRAZY LOVE
Buono!：Internet Cupid
beatmania IIDX：STAR FIELD、WANNA TELL THAT WORD、Broadbanded、X-rated、The Story Begins
pop'n music：Quick Master -Naked TranceMix-

音楽への情熱

中野定博は、常に新しい音楽に挑戦し、その可能性を追求し続けています。J-POP、ゲーム音楽、ディープハウスなど、ジャンルを超えて活躍するその姿は、多くの音楽ファンに刺激を与えています。今後の活躍からも目が離せません。

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