井上麻里奈

井上 麻里奈（いのうえ まりな）

井上麻里奈は、1985年1月20日生まれの日本の女性声優で、東京都出身です。彼女は青二プロダクションに所属し、ナレーターとしても活動しています。麻里奈の代表作には、アニメ『図書館戦争』の笠原郁役や『スマイルプリキュア!』での緑川なお（キュアマーチ）、『進撃の巨人』のアルミン・アルレルト、さらには『境界のRINNE』の真宮桜、『天元突破グレンラガン』のヨーコ・リットナーが含まれます。

学歴と声優の道

彼女は学習院初等科から学習院女子中・高等科を経て、学習院大学法学部政治学科を卒業しました。声優の道を志すきっかけは、男の子役を演じたかったという思いから。幼少期から演劇やごっこ遊びが好きで、小学校では演劇部に所属し、主役を務めるなどの経験があります。女子中・高校では有志の芝居で男の子役を演じることが多く、自分とは異なるキャラクターに成りきる楽しさを知りました。共学の大学に進学すると男の子役の機会が減ったため、性別や年齢にとらわれず様々な役を演じられる声優に魅力を感じました。

まずは自身の力を試すために一般公募のオーディションに挑戦。2003年秋、大学1年生のときに受かった声優オーディションでグランプリを受賞し、声優デビューを果たしました。声優になる夢は当時の仲間や親にも言っておらず、合格の知らせを受けたときは驚きと感謝の気持ちが混ざった複雑な感情だったそうです。

活躍と受賞歴

2004年1月には、OVA作品『コゼットの肖像』でコゼット・ドーヴェルニュ役としてデビューし、その作品の主題歌も担当しました。2007年には『電車男』のスピンオフアニメ『月面兎兵器ミーナ』の主人公で初主演を果たし、同年のアニメグランプリで最優秀女性声優賞を受賞しました。その後、シグマ・セブンに移籍し、2012年には学習院大学で学祭トークショーを行いました。彼女は2013年に、連載まとめ本『井上麻里奈 MariIro』を出版し、声優としてのキャリアとともに自身の魅力をさらけ出しています。

人物像と評価

麻里奈の音域はG-Cであり、役どころに応じて多様な表情を見せるのが特徴です。彼女の声は多くの人々の心に響くと評判で、『進撃の巨人』の関俊彦は彼女の演技に感銘を受け、「すごくピュアな言葉を発する声優」と称賛しました。名前の「井上」は芸名であり、デビュー当時のマネージャーによって名付けられました。ファンからは「マリーナ」と呼ばれ、様々な愛称で親しまれています。

プライベートと趣味

私生活では、2歳年上の兄と誕生日を一緒に祝うことが伝統で、ファンへの感謝の気持ちを込めたメッセージも欠かしません。趣味はドライブや写真、旅行など自然と触れ合うことが好きで、仕事の合間には名所を訪れているとのこと。また、幼少期から絵を描くことが好きで、さまざまなイラストを手掛けており、自身の作品でも多くのデザインを担当しています。

彼女は数々のアワードも受賞し、2023年にはMCUシリーズ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』で主人公の日本語版声優を担当しました。今後の活躍がさらに期待される声優界の実力派として、井上麻里奈の名前はファンの記憶に深く刻まれています。

もう一度検索