中靏憲章

中靏 憲章（なかづる のりあき）

中靏憲章は、1989年5月3日生まれの日本のラグビー選手です。現在は、ジャパンラグビーリーグワンに所属する九州電力キューデンヴォルテクスの一員としてプレーしており、チームにおいてキャプテンという重要な役割を担っています。

プロフィール

福岡県で生まれた中靏選手は、ラグビーどころとして知られる九州の地で育ちました。フィールド上では、攻撃と防御の両面において重要な役割を果たすセンター（CTB）を主なポジションとしています。身長は181センチメートル、体重は100キログラムと、コンタクトプレーの多いセンターとして十分な体格を備えています。チームメイトや関係者からは「のり」という愛称で親しまれています。また、彼の家族はラグビーと深いつながりがあり、弟の隆彰氏もまたプロのラグビー選手として、現在東京サンゴリアスで活躍しています。

経歴

中靏選手のラグビーキャリアは、地元の強豪校である福岡高校から始まりました。高校時代にはその才能が早くから評価され、将来有望な選手が集まる高校日本代表候補にも選出されるなど、注目を集めました。高校卒業後は、関東大学ラグビー対抗戦グループに所属する筑波大学へと進学し、大学ラグビーの舞台でさらに研鑽を積みました。

大学を卒業後、2013年に九州電力キューデンヴォルテクスへ入団し、プロキャリアをスタートさせました。チーム加入初年度からその実力を発揮し、同年9月1日に行われた当時のトップリーグ（現在のジャパンラグビーリーグワンの前身にあたるリーグ）第1節、NTTドコモレッドハリケーンズとの試合では先発メンバーとして出場を果たし、公式戦における記念すべきデビューを飾りました。これは、ルーキーイヤーからチームの戦力として期待されていたことの証と言えるでしょう。

チームにおける信頼と貢献は高く、入団からわずか2年後の2015年には、九州電力キューデンヴォルテクスのキャプテンに就任しました。これは、選手としてだけでなく、チームをまとめるリーダーとしての資質も高く評価されていたことを示しています。以来、チームの精神的な支柱として、またゲームメーカーの一人として、グラウンド内外でチームを牽引し続けています。センターというポジションは、バックスラインの中心であり、攻撃ではパスやランでラインをコントロールし、防御では相手のアタックを防ぐ文字通りチームの「要」です。そのポジションで主将を務めることは、チームにとって彼の存在がいかに大きいかを物語っています。

中靏憲章選手は、長年にわたり九州電力キューデンヴォルテクス一筋でプレーを続け、チームの歴史とともに歩んできました。キャプテンとしてのリーダーシップ、そしてセンターとしてのプレーで、これからもチームを勝利へと導く活躍が期待されています。彼のキャリアは、福岡のラグビー界、そして日本のラグビー界において、着実に積み上げられてきた実績と貢献の証と言えるでしょう。

関連項目

福岡県出身の人物一覧
福岡県立福岡高等学校
筑波大学ラグビー部
九州電力キューデンヴォルテクス

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