串間市立大束中学校

串間市立大束中学校について

串間市立大束中学校は、宮崎県串間市大字大平に位置していた公立の中学校で、1947年に創立されました。この学校は70年間にわたって地域の教育を支えてきましたが、2017年の3月末に閉校し、同年の4月からはすべての地元中学校が統合され、串間市立串間中学校として新たにスタートを切りました。

歴史の概略

この学校は、戦後の学制改革により設立され、当初は「大束村立大束中学校」という名称でした。1947年の4月30日に改組され、開校式は同年5月8日に行われました。初代校長には国分三郎氏が就任し、その後すぐにPTAが発足するなど地域との結びつきを深めていきました。

校舎については、1948年に最初の校舎が完成し、その後も順次校舎や設備が増設されました。1954年には「串間市立大束中学校」と改称され、その名前で地域に親しまれました。

教育活動と施設

教育面では、特殊学級の設置や技術室の新設など、随時教育環境が整備されていきました。また、体育館やプール、さらには新体育館の完成も果たしており、スポーツ活動にも力を入れていました。特に剣道部や卓球部は全国大会にも出場するなど、地域を代表する存在として活躍をしていました。

1992年には、コンピュータを18台導入し、情報教育の推進にも取り組む姿勢が見られました。このように、時代の変化に応じて教育内容を充実させていくことが求められました。

閉校とその後

70年の歴史を経て、2017年に串間市立串間中学校へと統合され、大束中学校としての役割は終了しました。地元の教育に多大なる貢献を果たしてきた同校の閉校は、地域社会にとって悲しい出来事でしたが、引き続き新しい形での教育活動が行われています。

交通アクセスと周辺

串間市立大束中学校へのアクセスは、JR九州の日南線「日向大束駅」からの距離が約2.2kmであり、揚原バス停からの移動が便利です。また、近隣には大束地区多目的運動公園や串間市立大束小学校があり、地域の住民が利用する場所としても知られていました。

関係者の紹介

著名な卒業生としては、プロ野球選手の加治屋蓮氏がいます。彼は福岡ソフトバンクホークスを経て、阪神タイガースで活躍しました。

このように、串間市立大束中学校は教育の面で地域社会に影響を与えた存在であり、今もその影響は受け継がれています。

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