日南線とは
日南線(にちなんせん)は、
宮崎県宮崎市の
南宮崎駅から
鹿児島県志布志市の
志布志駅までを結ぶ、
九州旅客鉄道(JR九州)の
鉄道路線です。この路線は
地方交通線に分類され、多くの観光地や地域を結んでいます。
路線の特徴
日南線は、日南海岸沿いを走行し、美しい自然を眺めながら移動することができます。主要な景観には、海岸線や
鰐塚山地が含まれており、観光目的での利用も多く見られます。また、日南県南部や
鹿児島県東部の市町を結ぶことから、地域の交通インフラとしても重要です。
路線の長さは約88.9kmで、28の駅が設置されています(起点の
南宮崎駅を除外すると27駅)。全線は
単線で運営されており、
南宮崎駅と田吉駅間が電化されています。
日南線では、
ICカード「
SUGOCA」を
南宮崎駅と田吉駅で利用可能ですが、他の駅では利用できません。また、リアルタイムの列車位置情報サービス「どれどれ」が提供され、特に
南宮崎駅から田吉駅間は「
宮崎空港線」として情報が配信されています。
運行形態
日南線の運行は、主に
気動車を用いて南宮崎方面から青島、油津、志布志方面に向かう形になっています。電化区間を走行する列車の中には、
宮崎空港線直通の列車もありますが、特急列車は田吉駅に停車しないことが多いため、一般的には
南宮崎駅からの運行が主流となります。これにより、列車の情報は多くの場合、日南線の運行として広く知られています。
普通列車は、
南宮崎駅から
日豊本線の
宮崎駅方面への接続が行われており、青島駅や
油津駅を経由して
南郷駅および
志布志駅に至ります。混雑時には多くの列車が運行され、特定の時間帯には接続が途切れることもありますが、運行ダイヤは主に1〜2時間ごとに設定されています。
利用状況と収支
日南線の利用者数は、平均で約2,000人/日未満であり、これは運行されている他の路線に比べて比較的少ない数字です。特に、田吉駅から
油津駅、
志布志駅を結ぶ区間では、厳しい収支状況が続いています。日南線自体は過去に
赤字83線としても選定されたことがありますが、廃止はされていません。
歴史
日南線は、
1963年に南宮崎から北郷間が開業され、
志布志線と接続される形で拡張されました。
志布志駅は日南線の終点で、ここは交通の要所でもありました。線路の一部は過去に
志布志線に接続されており、歴史的に重要な役割を果たしてきました。ギャップで、
2016年からは列車の位置情報サービスが導入され、デジタル化が進む一方で、天候状況による運行制約があるため、注意が必要です。
このように、日南線はその独自の景観と歴史、地域の交通を支える重要な役割を持つ
鉄道路線なのです。