串間市立本城中学校

串間市立本城中学校

串間市立本城中学校は、かつて宮崎県串間市に存在していた公立の中学校です。この学校は1947年に設立され、2017年の3月末に閉校するまで70年にわたり教育の場として地域に貢献してきました。

創立と歴史

本城中学校は、1947年の学制改革によって新制中学校として誕生しました。最初は本城国民学校の高等科と、青年学校の普通科が改組され、新たに学びの場が形成されました。開校式は5月8日に行われ、その後の数十年間にわたって地域の教育を担ってきたものの、2017年4月には串間市内の他の中学校と統合され、串間市立串間中学校として新たな一歩を踏み出すこととなりました。

教育方針と校章

本城中学校は「自ら学び、心豊かにたくましく生きる生徒の育成」を教育目標に掲げ、生徒たちの自己成長を促すことに努めていました。また、校章は「中」の文字を象徴的に図案化した上に、学校名の頭文字「本」がデザインされています。このように教育の理念やシンボルは、生徒たちにしっかりと根付いていました。

学校生活と施設

校歌は2番まであり、興味深いことに校名は歌詞に登場しませんが、生徒たちには親しまれていました。串間市立本城小学校区から多くの生徒が通うこの学校では、多彩な教育活動が展開されていました。1983年には完全給食を実施し、1993年にはコンピュータ教室が完成したことで、情報教育にも力を入れています。

沿革の中の出来事

1947年の設立以来、多くの出来事がこの学校の歴史には刻まれています。1978年には鉄筋コンクリート造の新校舎が完成し、以降も教育環境の整備が進められました。しかし、1994年には火災により体育館が焼失するという悲劇もありましたが、その後、新しい体育館が1987年に完成しました。また、50周年記念式典も挙行され、その成果を祝うと共に、地域の絆を強める意味でも意義深いイベントとなりました。

閉校と統合

2017年には、これまでの70年の歴史に別れを告げることになりました。2月19日には閉校式が行われ、地域を支えてきた本城中学校の歴史は幕を閉じました。教育の場として多くの生徒たちに愛されたその思い出は、今も地域の人々に語り継がれています。新たな串間市立串間中学校がそこでの教育を引き継ぎ、さらなる発展を続けています。

交通アクセスと周辺環境

最寄りの鉄道駅は、JR九州の日南線「串間駅」で、またバスも利用可能で、串間市コミュニティバスの「下平」停留所から徒歩5分というアクセスの良さがありました。周囲には、本城小学校や多目的広場、郵便局が点在し、地域に密着した学校の役割も果たしていました。

本城中学校は地域社会に貢献し、多くの生徒たちの成長を見守る存在であり続けました。教育の現場は変わりましたが、その精神は今もなお受け継がれていると言えるでしょう。

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