丸の内警察署

丸の内警察署について

丸の内警察署（まるのうちけいさつしょ）は、東京都千代田区有楽町に位置する警視庁の主要な警察署の一つです。【第一方面本部】に属し、署員は約290名で構成されています。署長の地位は警視正が務め、識別章には「MB」と表示されています。また、車両には「丸」という対空表示が用いられています。

管轄区域と重要施設

この警察署は、東京都千代田区の大丸有周辺を中心に警戒を行なっています。特に、皇居をはじめ、東京駅、有楽町駅、帝国劇場、さらには大手企業本社が密集している丸の内や大手町のビジネスエリア、日比谷公園や帝国ホテル東京がある日比谷、霞が関の官庁街の一部を含む広範なエリアを管轄しているため、警視庁の中でも特に重要な役割を果たしています。警視庁の本部は麹町警察署の管轄になりますが、丸の内警察署はこの地域の治安維持に大いに寄与しています。

署の所在地は千代田区有楽町1丁目9番2号ですが、旧庁舎は狭隘であり耐震性が不足していたため、建て替え計画が進行しました。そこで、2017年3月21日からは住友不動産丸の内ビルを仮庁舎とし、2024年2月3日には新庁舎（地上16階、地下4階）へ移転する予定です。新旧庁舎の移転は、地域の安全向上に寄与することを目的としています。

組織構成

丸の内警察署は、以下の課に分かれて組織運営されています：

• - 警務課
• - 会計課
• - 交通課
• - 警備課
• - 地域課
• - 刑事組織犯罪対策課
• - 生活安全課

加えて、地域内には複数の交番があります。具体的には、内幸町交番や日比谷公園前交番、有楽町駅前交番などがあり、これらの場で市民の安全を支援しています。

警備派出所と事件

丸の内警察署の公式サイトには、警備派出所に関する情報は記載されていないものの、複数の警備派出所が皇居外苑に設置されています。具体には、皇居前、桜田門、桔梗門に該当する派出所が警備業務に当たっています。

また、過去には警察官の自殺事件が発生しています。2007年12月19日、東京駅前交番に勤務していた巡査部長が拳銃自殺を図った事件がありました。このような事例もあり、地域社会における安全と警察官のメンタルヘルスの重要性が再認識されています。

丸の内警察署は、高度な警備体制とともに、地域住民との信頼関係の構築を目指して活動しています。公式ウェブサイトでは、管轄内の安全対策やイベント情報が発信されており、住民や訪問者が安心して街を歩ける環境づくりに努めています。

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