丸亀町グリーン

丸亀町グリーン

丸亀町グリーン（まるがめまちグリーン）は、香川県高松市の中心部に位置する丸亀町商店街に設けられた複合商業施設です。この施設は、1990年代から計画が進められてきた丸亀町商店街の大規模再開発事業において、最も南側に位置するG街区の開発プロジェクトとして誕生しました。総事業費は約150億円を投じ、「高松丸亀町商店街G街区第一種市街地再開発事業」の名称で計画・推進されました。

中心市街地活性化の核として

高松市の商業活動の中心である高松中央商店街のほぼ中央に位置する丸亀町グリーンは、かつて高松市内に存在した二つの主要百貨店（高松三越と、後に高松天満屋から瓦町FLAGとなる施設）のほぼ中間地点という恵まれた立地条件を有しています。また、市内の主要幹線道路である国道11号にも面しており、こうした地理的優位性から、高松市中心部の賑わい創出と活性化において極めて重要な役割を担う拠点と位置づけられています。丸亀町商店街全体の再開発計画においても、当施設はその中心的役割を果たすべく建設されました。このG街区の開発に先立ち、商店街再開発の他の街区では、2006年に最北端のA街区に「高松丸亀町壱番街」が、2010年にはB・C街区に「高松丸亀町弐番街」「高松丸亀町参番街」がそれぞれ開業しています。

事業体制と沿革

本事業は高松丸亀町商店街G街区市街地再開発組合が事業主体となり推進されましたが、計画の初期段階から森ビル都市企画株式会社と業務代行契約を締結。同社はテナントリーシングを含む総合的なコンサルタント業務を担当し、施設の開業後も運営管理を受託しています。事業の主な経緯は以下の通りです。

1995年度: 高松丸亀町商店街G街区市街地再開発準備組合設立
1998年度: 高松市の中心市街地活性化基本計画に位置づけ
2001年11月: 事業計画および組合設立が認可
2002年2月: 森ビル都市企画株式会社との業務代行契約を締結
2010年3月: 解体工事開始
2010年11月: 本体建設工事開始
2011年4月: 施設の名称が「丸亀町グリーン」に決定
2012年3月: 建物が竣工
2012年4月19日: グランドオープン

施設構成

丸亀町グリーンは、地上13階建ての西館と、地上12階・地下1階建ての東館という二棟構成のツインタワー形式をとっています。施設内には、多様な機能が集積しており、主なものとして商業施設、ホテル、都市型マンション、オフィス、そして駐車場や駐輪場が設けられています。施設の中央、1階部分には約620m²の広さを誇る「けやき広場」が整備されており、様々なイベントが開催されるほか、来館者の憩いの場として活用されています。

各棟の主なフロア構成は以下の通りです。

西館（地上13階）
1階および2～3階の一部: 商業施設
4階の一部: 屋上ガーデン、レストラン
2～4階の一部および5～13階: 分譲マンション（全96戸）
その他: 立体駐車場（住居者専用70台）
東館（地上12階、地下1階）
1階および2～3階の一部: 商業施設
地下1階: 駐輪場（約600台収容）
2～3階の一部および4～7階: 駐車場（約330台収容）
* 8～12階: ホテル（ダイワロイネットホテル：175室）

駐車場については、丸亀町商店街振興組合が運営する駐車場とは独立しており、同組合発行の駐車サービス券や金券類は利用できません。この点は誤解されやすいため、利用時には注意が必要です。

主なテナントとアクセス

施設内の商業エリアには、ファッション、雑貨、飲食店など様々なジャンルの店舗が入居しています。代表的なテナントとしては、ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング、アーバンリサーチドアーズ、ロフト、タワーレコード、大戸屋などが挙げられます。オフィスとしては四国銀行や高松リビング新聞社の本社などが入居しています。

交通アクセスについては、ことでん瓦町駅から徒歩約7分、ことでん片原町駅から徒歩約10分、JR高松駅からは徒歩約15分でアクセス可能です。バスを利用する場合は、ことでんバスの五番町停留所や兵庫町停留所が近く、まちバスの停留所は施設のすぐ前に位置しています。

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